#1 音楽を全くやってこなかった私が楽器と出会うまで
まず最初に、私はずっと心に煮詰めた、意地のような夢がある。
「演奏業で生きていきたい」
意地のような夢、と書いたということは予想できると思うが、今現在それが叶っていない。なぜか。
2008年頃、akane 中学生に時を戻す。
中学は友達に誘われてバドミントン部に。ただ、運動音痴すぎたためほぼ部活をサボっていたし 大会は当たり前に初戦敗退。音楽の経験は全くなし。ピアノは幼少期に母が体験レッスンに連れてってくれたものの、私が嫌がったらしく始めることはなかった。(これは本当に損だったと今思っている)音楽の授業も合唱は苦手だったし リコーダーは好きでも嫌いでもなかった。
ただ、そんな中学時代に唯一自分と音楽をつなげたものとすれば、当時ポッドキャスト的なネット上でラジオやら曲やらをフリーで聴けるツールがあり(名前は忘れた)、そこで見つけた東京のインディーズバンドにハマっていた。バンド名が少々卑猥で(よくその名前ながら好きになったなと思う)ここでは書けないのだが、ジャンルはジャズロックといった 激しく歌うボーカルに、ピアノやギター、サックスのジャズサウンドが漂うセクシーさが大好きだった。EGO-WRAPPIN'の雰囲気に近いかな。(中2の頃、友達を連れてレコ発ライブにも行った。中学生が夜のライブハウスに行くって今思うとよく行ったな、、)
なので、高校生になったら吹奏楽部に入ってサックスがやりたいと漠然と思っていたし、ジャズみたいなサウンドが好きだなと漠然と思っていた。
そして高校に入学し、吹奏楽部に意気揚々と入部。そして選ばれたのはなんとサックスでなく 金管楽器だった。(楽器名を出すとゆくゆく限定されていくので今は身バレを防ぐために伏せる)全然違うやんけ!と辞めようとしたものの、音が出たら人間楽しいもので、そこから吹奏楽が大好きになり、部活をするために学校行くような よくある感じに。部長にもなったりと、充実していたと思う。
ただ、その高校は吹奏楽の強豪校でもなんでもなく、ほぼ初心者で構成されたバンドだったので「上手くなりたい」とは思っていたものの、実際は全く上手くなかったし、たいして練習量も多くなかった。あくまで吹奏楽大好きっ子、くらいの感じだった。
家がそんなに裕福でなく、母からは「短大に進学し、事務職など早く就職すればいい」と言われていたので高1、2と進路相談で上記の未来計画を話していたのだが、高3の時に突然180°進路選択を曲げる。「楽器を続けたい」というふとした思い付き。これが私の人生を狂わせる。
もちろん母には反対されたし、担任、吹奏楽部の顧問、果ては古典の教科担当のオバちゃん先生にまで反対された。「芸事ねぇ・・・(溜息)」とか言われたなぁ。で、すべての意見を押し切って 近くの私立短大に音楽学科があったのでそこへ入学。私立の4年制音大に通うお金なんてウチにはなく、県立の音大に通うには対策のたの字もしてなかったため(そりゃそうだ、思い付きで楽器続けたいなんて言い出したんだから)、消去法というか、その学校しかなかった。
この、音楽進学するにはあまりにもフワフワな意思で進学してしまったため、私の第一次暗黒期はここからだったと思う。
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