日記 128 公園で電話をしてる人がいる

今、公園で電話をしてる人がいる。

家の近所を散歩して適当な公園で一息ついていたら電話してる男性が公園に入ってベンチに腰かけた。なにかを謝ってるっぽい。結構フランクな口調だし相手は仲のいい人かな、公園に入ってきたってことは結構長電話なるんだろうか、謝るくらいなら早く切ったらいいのにって色々思いつつも片方だけの会話から通話の内容を伺い知るのは難しいので自分のスマホに意識を落としていたら突然スピーカーフォンになりました。何事。

どうやらお金を借りたい人と断りたい人の電話みたい。尚更早く切った方がいいと思うけれど俺も頼まれると断れないタイプだしわかるなーと勝手に感情移入していた。俺は奢るのが好きで、これは人の為に何かをすることが好きなのと単純にカッコつけたいからという自己満足の延長線にあるもの。当然誰にでもとはいかないけれど、周りの仲良しは割りと苦学生が多いし飯のときにちょっとお金出すくらいならいいかと思って多めに出してしまう。

これがほぼ癖になっていて金欠のやつと飯に行くとお金を出すのが癖になっているのだけれど、この前友達と飯に行ったとき「お金を簡単に出すやつの価値はお金を簡単に出すことになるから気を付けた方がいい」と言われてハッとした。そうかもと思ったし、もし既にそう思われてたら取り返しがつかないと思ってゾッとした。個人の価値は他人の評価の累積によるものだから俺からお金を出すことを引き算したときにどれだけの魅力があるか俺にはわからない。俺はこれからも自分を満たす為に奢ることをやめないだろうが、それだけの人だったらホントに悲しい。

お前はそうはなるなよー!!って思いながら電話の男を応援していたら、ちょっとだけだがお金を貸すことで話がまとまってしまった!!なんてこと!!

まぁでもその結末は激しく共感できるからせめて懐が寂しくなった分はお前の虚栄心が満たされてて欲しいぜ。

そんな感じで長いこと公園にいたら蚊に刺されまくりました。蚊を絶滅させるためなら俺はいくらでもお金を払ってやるよ…………

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