BIGなFUNにしてくれ。

そう、俺の最近のマイブームは完全にBIGFUN平和島にある平和島温泉で或る。そこというそこは、まわりはもうすぐに運河で、おうきなトラックが集まっていて、競艇場もあって、なんだか非日常な街であったので、ランニングのときに通りかかるくらいだったのだが、とあるタイミングで平和島温泉に行ってみたところ、そこはまさにその名の通りBIGなFUNであり、おれはもうすぐに虜になった。好きすぎるので、愛奴の好きなところもいくつも云える。たとえばなぁ、岩盤浴があること。そして熱熱のロウリュウがあること。そして岩盤浴で漫画が読めること、漫画がたくさんあって、中でも俺の大好物であるところの福本伸行先生リスペクトの「1日外出録ハンチョウ」や「中間管理録トネガワ」があること。あまり混雑していないし、キッズの方が全裸で走ったりしていないこと。風呂の主みたいなうっせえババアがいないこと、従業員さんがみんな感じがよくて一生懸命であること。食堂のごはんがどれもこれもおいしく、中でも宮崎辛麺は絶品であるが、それ故に毎回苦悩したあげくそれを取ってしまい、他のメニューをなかなか食べられないこと、しかしながら昨日行った際には年末だからかおいしいご飯がすべて品切れでヨヨヨと泣いたこと、など。とにかく俺は平和島温泉をたかくたかく評価しており、昨日もFUN納めということで、会社なんかほうりだして全力で向き合わせていただいた。

さて、平和島温泉には1日に2時間おき4回くらいロウリュウというイベントがある。そこはドーム型の密閉空間の中で熱熱の焼けた石にアロマが含まれる水をかけて水蒸気を発生させるイベントである。「熱波師」と呼ばれるスタッフさんが熱熱の水蒸気が満たされた密閉空間でタオルを振り回すことによって、あつあつの水蒸気が拡販され、ドームの中は、もはや人知未踏のとんでもない熱さとなる。さらにそこからひとりひとり3回くらいあっつい風を扇いでもらってそれを全身に受け、笑っちゃうくらい汗だくのゆでだこ状態となったのち、やっと外に出ることを許可される。皆ふらふらとドームを出てしばらくそこで呆然とするも、正気を取り戻すより早く「おかわりだぞ!」という熱波師様の号令によって、また俺たちは夢にうなされたようにふらふらとドームに吸い込まれ、さらに水蒸気がぬくまって熱熱となった熱波をいただくという、もはや気が触れそうなイベントなのである。基本はひとり1回なのだが、空いてたら入れてくれることもある。もし空いていた場合にお零れに預かるので、昨日俺たちははしたなくその辺をウロウロモジモジして空席を待った。昨日も合計3回のロウリュウを経験させていただき、完全にほかほかになり、少し茹だった頭でぼんやりと帰宅した。BIG FUNのすごいところはさらにここからで或る。どうしようもなく深く深くマリアナ海溝のように深く眠れるので或る。そして深い眠りの中で、壮大かつ勇壮な夢を見る。昨日の俺はゴーストオブツシマのゲーム実況を見ながら寝た関係上、広い草原を愛馬でどこまでも駆けて抜けていく夢を見た。そして朝にはセイバンのランドセルみたいに背筋ピーん!と起きれるので或る。ここまでが平和島BIG FUNなので或る。最近は銭湯の投票で1位になったらしいが、人気が出てほしくない。絶対に行かないでください。

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