英語長文を丸暗記する勉強法

英語の長文を丸暗記するメリットは大きい。例えば、学校の教科書や、速読英単語、文単などの英文を暗記する。すると、暗記した英単語や英文フレーズを英会話や英作文で使えるようになる。前置詞やコロケーションの間違いも少なくなる。英語は無意味な単純作業よりも、「意味(コンテクスト)」のある英文で覚えたほうが定着する。これは、野口悠紀雄さんという大学教授が考案した勉強法だ。「丸暗記では応用がきかない」という人がいるが、それは間違いだ。まずは「型」を習得し、その「型」から微修正することで、対応できるはずだ。

ただし、もちろんデメリットもある。丸暗記するのは難しいことだ。そのため、以下のような工夫をするとよいと思う。

簡単な英文にする

速読英単語であれば必修編、文単であれば2級レベルにしておこう。速読英単語上級編、文単準1級だと丸暗記は難しいだろう。努力次第でできるかもしれないが、投資対効果が悪すぎる。アメリカ人だって、普段の会話では難しい単語は使わない(公式のミーティングでは難しい単語も使うが、大学受験や英検の単語とビジネス英語は異なるので効率が悪い)。

何度も音読する、何度も聴く

今は付属CDではなく、スマホアプリで英文を聴くことができる。何度か聞いた後、音読を繰り替えそう。何時間も連続するより、1日あけて、とか2日あけて、のほうがよいらしい。

穴埋め問題集をつくる

通常、書籍のコピーは良くないが、個人利用であれば問題ない(売ると犯罪だ)。コピー版の英文に、重要な単語の箇所だけペンで塗りつぶしてわからないようにする。赤シートで隠れるようにしてもいい。そうすると、隠れた部分を一生懸命思い出そうとするので「アクティブリコール」の効果がある。

ヒントを元に英文を再現する

英文のいくつかの単語をヒントとして列挙し、他にも多少は日本語のヒント(メモ)を書いておいて、それをもとに英文を再現する。もし、再現できないようであれば、ヒントを増やせばいい。これも、アクティブリコールの効果があるだろう。

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