SAPコンサルタント志望ならば覚えておきたい用語・概念
クライアント
基本中の基本となる用語だ。FFやドラクエのセーブデータのようなものだ。別のクライアントでは、全く異なる世界として扱われるため、お金や在庫などのトランザクションデータも、マスターデータも互いに影響しないし、同じ値にはならない。
会社コード
一つの会社組織の単位を表す。例えば、トヨタ自動車で一つの会社コード、デンソーで一つの会社コードとなる。この、会社コード単位で財務諸表を作成する。
勘定コード表
だいたいは国ごとに標準の勘定コード表があるので、それに会社コードを割り当てて使っても良い。だが、標準の勘定コード表をそのまま使えることは少ない。普通は自社用に独自の勘定コードを追加していくだろう。国によっては法律である程度決まっていることもあるので注意が必要だ。
セグメント
これは、国際的にセグメント別に分析された財務諸表が必要とされるためにある。例えば、ソニーであれば、ゲーム事業もあれば、金融事業もある。セグメント別に財務諸表を作成する必要がある。
利益センタ
これは、売上高や費用などを組織別に管理するものだ。
原価センタ
利益センタとは異なり、費用だけを扱う組織単位だ。
プラント
これは、物理的な場所を表す。工場や物流センターなどだ。プラント単位に原価計算や在庫管理を行う。
保管場所
これは物理的な場所を表す場合と、単純にシステム的に定義するだけの場合がある。つまり、実際の保管場所よりも多く設定しても良い。これは、プラント内の在庫数量をさらに分類して管理するためにある。MRPは保管場所単位で実施される。
受注伝票
これは、顧客からの受注を管理する伝票だ。あくまで注文を受けただけの状態だ。この注文を本当に受けられるのか、ATPなどでチェックする。場合によっては、与信管理なども行う。
出荷伝票
これは、モノが出荷されたときに発行される伝票だ。
請求伝票
顧客に代金を請求するための伝票だ。この時点では入金されておらず、売掛金であることに注意しよう。
購買発注伝票
部品やリセール品を購入するための伝票だ。
入庫伝票
実際にモノが到着した時点で登録される伝票だ。
請求書照合
請求書の品名・数量と実際の品名・数量が一致しているのか照合する。手動でも、夜間バッチでも可能だ。
MRP
所要量(必要量)を独立所要量、BOMで部品展開された数量を従属所要量という。この計算をするのがMRPだ。
製造指図
必要なモノを製造するための指示書のことだ。この時、実際に製造するのにかかった製造原価と、標準原価との差違計算をしなくてはならない。
他にも重要な用語は腐る程あるが、これらをとっかかりにして勉強してみると良いだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?