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鷹之眼報道局コラム(4)「自称助言者の話を聞かない方がいい理由」

・ご挨拶

お世話になっております。アカマルでございます。
今回は、最近話題になっているVTuber制作依頼所という怪しげな業界人気取りの発言を見ていて感じた「『自称助言者』の話を聞かない方がいい理由」という話をしたいと思います。

・本題の前に

本記事は、あくまでも私の感覚をもとに「自称」の方々を対象として執筆しております。
全ての「自称」の方々がこれに当てはまるわけではないという事、又、しっかりと業務としてのマネジメントを行っている方、或いはある程度近しい人物で悩み事を相談できる関係がある場合等はこれに該当しないという事をご理解のうえ、以降を読み進めて頂きますよう宜しくお願い致します。

・その1:結論から

早速結論から申します。
何故、自称業界人や自称助言者などの「赤の他人」の話を聞かない方が良いのか。

それは「その話がどんな内容であったとしても、聞いたところであなたにとってデメリットが大きいから」です。

いきなりこの話を出す事には賛否両論あるかと存じます。
ですが、巡り巡って最終的にはこの結論へ辿り着くのです。
もちろん全てがこの限りではないし、メリットが存在する場合もあります。
その上で、敢えてこう言わせて頂きました。

・その2:デメリットとは

では、実際にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
大きく分けて2つのパターンがあります。

1つめは「その話を聞き入れ行動した結果、それが失敗した時」です。

「自称助言者」は、上から目線であなたに行動を迫るでしょう。しかし、言われたとおりに行動した結果、あなたは重大な失敗をしてしまいました。もしかしたら金銭的にも軽くない被害が出ているかもしれません。
さて、その責任は誰が取るのでしょうか?

「あの人がそうすればいいと助言をしたから、当然助言をした本人が責任を取るべきだ」という意見はごもっともです。ですが、あなたが失敗したその瞬間、彼らはあなたとの連絡手段を断つ事を目論むでしょう。何故なら、彼らはあなたの存在という失敗経験を抹消したいからです。

人間には積み上げてきた経験や技術、実績、そしてそれに伴う評判、イメージというものがあります。
彼らのアドバイスによってあなたが失敗をしたという事は、彼らのアドバイスはあなたにとって適切では無かったという事です。それは誰にも理解できる話だと思います。
ですが彼らには、その失敗を認める事は出来ないのです。何故なら、それは彼らの実績や評判にとって極めて不都合な出来事だからです。単純に言うのであれば、自分のマネジメントが失敗した事が知れ渡ると、自分の助言に対する信憑性が無くなり、自分の仕事への信頼が下がり、仕事が減るのです。
特に実績や評判という部分に関して拘りの強い人間は、失敗した事例に対して頑なに口を閉ざし、最悪の場合揉み消しを図るでしょう。

2つ目は逆のパターン。つまり「行動が成功した時」です。
物事は成功していますので、一見するとあなたにメリットはあるように感じられます。が、この時、自称助言者はここぞとばかりにあなたに対して自分の指示の正当性を強調するでしょう。「この手柄は俺がいなければ成し得なかった」とばかりにあなたに詰め寄る事でしょう。

害のないうちはまだ良いでしょう。しかし、こうして自称助言者への依存関係が出来てしまう事によって起きる事態がデメリットになります。

まずは「金銭を含む何らかの形で報酬を要求する」可能性について。
こちらは読んで字のごとく。最初のうちは善意という形で行っていたマネジメントを、いつか「今後は指導料を取る」と言われ始めるかもしれません。
或いは、あなたの成功事例を自分の功績として大々的に公表する、言い換えれば「あなたを広告塔に仕立て上げ、次の獲物を呼び込む」という手段に出る事も想定されます。
そうなった時、あなたはそれを拒むことが出来るでしょうか?

次に「より親密な関係を迫る」可能性について。
最初は配信者とマネージャーのようなビジネスの関係から始まったかもしれません。ですが、それが次第に私的な連絡のやり取りが増え、会議や視察と称して私的な外出が増え、挙句プライベートにまで過度に干渉してくる場合があります。
ここで問いましょう。それはあなたの望んだ結末ですか?

バーチャルの世界に限った話ではありませんが、実際問題として「股間で物事を考えるタイプの男性から被害を受ける女性」が存在する事は事実です。逆の事例については当報道局で観測が出来ていませんので、現時点での言及は避けます。
当然、悪質な人間は法律に則って処罰されるべきではありますが、それはあなたの身に危険が迫ってからでは遅いのです。

長く書きましたが、結局のところ「自称助言者のアドバイスが正しくても間違っていても、あなたには何かしらのデメリットが付きまとう」という結論になります。

・その3:自衛のために

そんな事態にならない為にはどうすべきなのでしょうか。

怪しい人間や企業の勧誘には乗らない、という事は当然なのですが、それを見抜くのは難しい話なのかもしれません。
ですが現実として「美味しい話には裏がある」ものです。例えば配信者として簡単に有名になれる、収益化が達成できる、ファンやリスナーがたくさん出来る等といった触れ込みは、もし本当だったら嬉しいでしょう。ですが残念ながら、現実はそう甘くはありません。そして「自称助言者」は、その心の弱みに付け込んであなたを篭絡しようとするでしょう。

そんな事態に陥らない為に必要なもの、まずは「怪しむ心」です。
と言っても、人を信じる純粋な心はとても大切であるとは思います。故にこれは「そういった心構えも大切である」という話です。

人間、自分が一方的に美味しい話には飛びつきたくなるものです。
ですがその話に乗る前に、一度「その話に乗る事によって発生しうるデメリット」についてしっかりと確認しておくべきでしょう。
ちなみに、ここでデメリットを回答出来ない人間は詐欺師などの危険人物である可能性が極めて高いです。マネジメント業務を行うのであれば、行動によって変動しうる全ての事態を予測するスキルが必要となるはずです。

そして次に「相手に負けない心」です。
先述の通り、「自称助言者」は調子に乗ってくるとだんだん強い要求をしてくる事が想定されます。自分の中で出来る事と出来ない事の線引きをし、あまりにも過激な要求を出してきた時に跳ねのける心、これが大事であると思います。
最悪の場合、望んでいない形でホテル等に連れ込まれたり、犯罪めいた行動に巻き込まれる可能性もございます。そのような気配を感じた際はすぐに警察に連絡できるよう、常に連絡手段を確保しておくことを強くお勧め致します。

そして最後に「縁を切る覚悟」です。
一度あなたに接近してきた人間ですから、何もないうちから縁を切るとはそう簡単に出来ないでしょう。ですが、例えば普段SNS等を見て他人に攻撃的な言動を取る、高圧的で横柄な態度を取る、或いは物議を醸すような言動をする、極端な思想を支持している等、危険な人間とはどこかに危険たる兆候が存在する場合があります。
もしも、その攻撃の矛先があなた自身に向く可能性があると考えたらどうでしょうか。あなたがその人物の「攻撃の的」になる可能性を考えれば、縁を切るべきである事が理解できるのではないでしょうか。
「その時」はいつ訪れるか分かりません。縁のある人間だからと信頼する事も大事ですが、被害に遭う前に大事なものが「縁を切る覚悟」です。

・最後に

今回のコラムはこれにて終了です。如何でございましたでしょうか。
本記事を読んで頂いた事によって、どこの誰とも知れない赤の他人の助言を鵜呑みにして被害を受けるような事態に陥る方が一人でも減る事を祈り、本記事の締めとさせて頂きます。

それではまた次の記事でお会い致しましょう。

鷹之眼報道局 アカマル

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