おめでとう、ありがとう


「卒業おめでとう」

その言葉を心から言えなかった。
言えなかったよりも、言っていいのかが分かんなくてモヤモヤしていた。

何とも言えない気持ちがぐわっと襲ってきた事をよく覚えている。
そんな気持ちをやっと言葉にできたのでnoteにしました。

ーーー

卒業式の2日前、
私が関わっていた生徒の卒業式に行く予定があったものの
コロナウイルスの影響で行けるか怪しいラインになり、行けるかどうかの不安から入った。

卒業式行ってOKだよ

と言われて、本当に嬉しかったのを覚えている。

この時の気持ちは、
コロナウイルスーーーー!!!!!!!
クソーーー!!!!!!!!!!!!!!🤬
と言う気持ちでしたが、、、、、、

ーーー

いざ行ってみると、

おっ!しのぶん!

と声をかけてくれた生徒が何人かいて
私が覚えてたん?!と驚くと

当たり前やろ、覚えとんで。

と言ってくれたのが本当に嬉しかった。
他にも、授業で関わった生徒が何人かいて
一部の生徒には

本当に来たん?暇やなあー

と言われたものの
その生徒なりの照れ隠しみたいなもので、喜んでくれていて嬉しかった。

みんなのスーツ姿に感動したのをよく覚えている

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卒業式、どんどん生徒の名前が担当の先生から呼ばれていく。

関わっていた生徒、よくライブラボに遊びに来てくれていた生徒
みんな私達に聞こえる声で、はいっ!と言って椅子から立つ。

その姿に感動しながらも、私は過去の自分と照らし合わせていた。

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過去の自分、通信制の卒業式の自分。
あの時の感情がよぎってきた

就職が決まっていない事への不安、焦り
卒業式だるいなと言う思い
先生にもう会えないんか。と言う思い

いろんな感情がよぎっていたのを覚えている

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名前が呼ばれて、みんなが座るまでの歩く姿はかっこよかった。
一歩一歩が力強く見えた。

卒業式が全て終わり、卒業生が退場します。というアナウンスが入る。
在校生が花を用意して渡していた姿を見ていると
在校生のあの子たちが来年この立場になるんやな。と思ったら涙が出た。

みんな、恥ずかしそうに花を受け取って退場していたものの
保護者の方々や先生方の皆さんが送る目線は優しく温かいものだった。
一部の生徒は泣いていて、本当に心がじわっときたなあ 

ーーー

そして、帰り際に職員と入り口でみんなを待った。
出ていく知っている生徒に、

卒業おめでとう。

と声をかけていく、みんなは

ありがとう。

と返してくれた。

ーーー

私は早く帰らないといけなかったので、
先に帰ると、校門から出る直前に後ろから

しのぶん!ありがとう!

と叫び声が聞こえた。

振り返ったら、仲良かった男の生徒達で。
みんな片手にお花を持って手を振ってくれた。

久しぶりに大声を出して

卒業おめでとう!ほんまにありがとう!

と叫べて嬉しかった。
帰り道、学校が橋の上から見てじんと泣いた。
泣いて、泣いて、雨に濡れて。

この気持ちが心からだと願って、歩いた。

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今年度、卒業のみんなおめでとう。
北海道のみんなにも会いたかった。

みんなと過ごした時間、言葉、お菓子
全てが宝物です。

ここまで読んでくれてありがとうございました!




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