優しい事は、託す事


ともちん、ありがとう

そう言ってくれた仲間達と過ごした時間が終わって1週間ほど経った。
やっと言語化できそうだから、noteにまとめます。


私は、また2回目のインターンとして気仙沼に帰ってきた。
久しぶりの気仙沼、海と人、何もない風景すら愛おしかった。

私にとって気仙沼は、帰りたい時に帰れる場所。過去の自分を思い返せる場所。

その場所に帰れた事が本当に嬉しかった反面、前来たよりも風景が変わって見えた。
ただ、何も分からなくてそこにいるんじゃなくて
1回目を経験しているからこそ
これをしなきゃいけないとか、お金周りとか、家周りとか、やる事が分かっていたからこそ
すごい焦りはなかったし、やっとみんなと会える事に心から喜べた。

また帰ってきた。とも思えるし、2回目だからみんなを支えなきゃいけない。と言う
誰からもお願いされていない気持ちに左右されていた私もいた。

ーーー


インターンとスタッフが集まった時に、私はみんなにこう話した。

ともちんを、裏方に徹底させてほしいです。

これを望んだ理由は、今回のcampにかける想いが強かったから
前回から裏方に徹底していると、見える世界があった。

朝昼晩のご飯作り
お金周りの管理
教室の備品管理
キャンパーの体調管理
何かあった為の確認や連絡
他期のインターンへの連絡や報告

これを全てをして思った事は、裏方は大変だと言う事。
大変だったけれど、私にとってこの裏方は過去の私を思い返せる瞬間でもあった。

過去の自分だったら、裏方よりも目立ちたい。
現在の自分は、受け入れてもらえなくても裏方にいたい。

見えない努力が必要で、なおかつ我慢も必要だった場面もあった。
なかなか、私のポジションを理解してもらないこともあった。
そうさせてしまったのは、まだ私自身が裏方に対しての気持ちを安定できていなかったから。

5泊6日中、3日目の昼から昼寝をする場面が増えた。1時間から2時間くらい。
この時間、正直に悔しかった。
本当は話したかった。一緒にワークをしたかった。私の過去を聞いてほしいとも思った。

それが出来なかったけれど、私じゃなくてもいいと思った場面がただあった。
その場面を見たときに、はっとした

私じゃない他のインターン生がいる。
任せられる、私だけじゃない。
ここは、みんなの場所だ。

ここは、私だけが主役の場所ではない。

そう感じたのが2日目の夜だった。

そこからは、本当に見えない所をサポートした。

○朝はみんなの様子を見て、浴槽のバスマットやお茶や夕食の仕込み、備品の準備をする。朝ごはんの準備をする、空気の入れ替えをする。
救急セットの用意する。
○昼はゴミ袋や、お菓子の追加、空調を整えたりペンの片付けや昼ごはんの準備をする。
○夜は明日の準備と、インターンの為のお湯を用意したり、お茶を全て入れ替えたり、食器を元通りにしたり、冷蔵庫の食品を数えたり、キッチンで朝ごはんの仕込み、D×Pのタスク処理、お金周りの計算をする。

いろいろ見えない所を徹底的にした。
出来ないところはインターンのみんなに任せる。出来なかったら次に回す。
この繰り返しをひたすらした。

ご飯も、みんなが食べたいものを食べて欲しくてメニューも変えた。
おいしい!と言ってくれる姿をみて、キッチンでこっそりと嬉し涙を流していた。

私は、みんなよりも早く食べてキッチンに降りる様にしていた。
早く降りてた理由は、みんなと同じ量を食べるのができなくて、キッチンで少しずつ食べてたんだよね。

(大阪にいると、基本2食しか食べれない胃だから3食は喉に通らなかった)

時々、意思疎通が足りなくてスタッフやキャンパーを怒らせた場面を作ってしまった。
仲間を傷つけた場面もあった。

やりたいことをやってほしい。と言う癖に
力になってくれないよね。

と過去の違うキャンパーに言われた事がある。

私は、フリーズを起こしやすくて耳も良くない。かなり悪い。聞き間違えをしてしまう。

だから、人をイラつかせたりする。
本当はもっとその場で対応したいのに、できない。それが嫌で仕方ない。

嫌で死にたいといつも思う場面。その場面が多くあった。
ある度に情けなかった。情けなくて、インターンとしての自信も失われていた。

ーーー

私は2日目?か3日目の朝に言った言葉がある。

一緒にいなきゃいけないはない。仲良しごっこでもいいかも知れないけれど、みんなは本当にそうしたいのかな。私はやりたいことをやってほしい、1人になりたいなら1人になっていいと思う。

これは私がキャンパーだった時のインターン生に言われた言葉だ。

この言葉、言う事が辛かった。
もしかしたら嫌われるかもとか怖さがあったから。
でも、この怖さに怖がっていたら後悔すると直感した。

この言葉を言ったのは、
上にも書いたけれど、ここはみんなの場所。
そして、みんなの1人1人の場所なんだ。

その場所を作る為なら、私は初めから覚悟していた。
覚悟と、どんなに嫌われてもいいと言う思い。
そして、誰から何を言われたとしても今ここでやる事が相手に届かなくても。

私はキャンパーとインターンの仲間の為に、18期を作る。

その気持ちの持ちようで取り組んだ。

そう思ったら、私は裏方に徹底する事に恥ずかしさも戸惑いも迷いもなくなった。

ーーー

ともちんと話したいんだ。

そう言ってくれたキャンパーがいた。

私は、基本的にワークには参加できなかった。
出来なかったよりは、望んで参加しなかった。
(参加したのは絵のワーク)

絵のワークをした夜のチェックインで泣いてしまったのをよく覚えている。

この時の涙は、みんなの振り返りを聞いていて
私だけが本気でワークに取り組んでいない事に気づいたから。

本気だったはずなのに、私の書いた1枚は薄っぺらく見えた。
他のキャンパーの作品はどれも感情を感じるのに、私のは何も感じれなかった。

それを感じた時、私はゾッとした。ゾッとしたのと怒りを感じた。

この時の自分は、ともちんではなくて信夫朋香だった。

信夫朋香としてワークに挑んだのに、こんなに空っぽなものを作った事が
悲しくて、虚しくて、哀れだと思った。

発表にも言葉をこめれなかった。
こめれなくて、信夫朋香として発表したのに
何も、言葉がちっぽけに感じて

みんなと、どう話したらいい?

そう感じて、チェックアウトが辛かった。
分かんなくなった。分かんなくて、顔を合わせるのも怖くて、涙しか出て来なかった。

ーー

この写真にある椅子に座っていた事が多かった。

ただ、写真を撮ってここに座って、
ハンモックでみんなの事を見ていた。

見ながら、
5日目から別れの寂しさを感じていた事。
みんなの顔色の変化。
お腹すいた時の顔。
泣いた顔。悩んだ顔。辛い顔。スッキリした顔。叫んだ顔。
話したいと言ううずうずを抑えられないスタッフ。
優しい顔をしてそっとそばに来てくれるインターン。
死んだように寝ていたドライバー兼1番優しいインターン。
みんなの為を1番に考えて沢山泣いて強くなったインターン。
絵を書く時に、生き生きしていて嬉しそうなキャンパー。
歌と食欲が止まらない2歳。
ご飯を食べる時に人一倍おかわりしていた骨みたいなキャンパー。
顔はニヤニヤしていても、自分との対話に集中していたキャンパー。
みんなの事を1番に思ってくれていたお姉さん的なキャンパー。
不器用だけど、誰よりもみんなを見て質問を投げかけてくれたキャンパー。
ノートとジャーナルと、どちらにも向き合ってくれたお皿の名人なキャンパー。
面白い事を言うし、ムードメーカーで本当に止まる事を知らない考え尽くしたキャンパー。

こんなに溢れてくる言葉があるのは
このメンバーだったから。

ーーー


裏方に徹底する事もだが、私が私として
信夫朋香として参加できなかったと思う。

この写真は、私にとって大事な家族で仲間なインターンと。

ーーー

ワークについては、絵のワークから参加することはしなかった。
(ほとんど食事だったり、準備で時間がなかったこと。他のインターン生がやりたいことをやってほしいと言う気持ちと、その場面を写真で撮りたかったと言う気持ち)

一部のワークは深夜に1人でやった。
その作品を見てくれたキャンパーが何人かいて、本当に嬉しかったなあ

ーーー

毎回恒例の誕生日ケーキ。
これを作っていた時、私は泣いた。

最後だな。

最後という事を痛感したくなかった。

ーー

私は愛せていたのだろうか?
キャンパーを、インターンを

今思えば、愛おしいと感じる。
みんなが、あの時間が、愛おしい。

ーーー


今はともちんの優しさや愛が届かなくても、いつか届くよ。お母さんだもん

そう言ってくれた人、私をまたお母さんにしてくれた仲間達。ありがとう。

私は不器用で弱いから、
直接言葉を届けられないけれど
いつか、届いたら嬉しいと思う。

優しさだけが全てじゃない。

厳しい言葉も、責任放棄も、任せる事も
全てがその場にいる誰かのため。

いつかまた連絡が来た時に、
おかえり。と声をかけれる人でありたいと思います。
おかえり。どうしたん?と声をかける日が来れたら
本当に嬉しいなあ

ーーー

最後に。

私の事をまだ弱いけど、強くなったよ。と言ってくれたお母さん。
ありがとうポストイットに、安心感をありがとうと書いてくれたお父さん。
一緒に散歩を歌って、だっこだっこしてくれた2歳の男の子。
私が私らしくいていいと話してくれて、料理も最後の夜も一緒に泣いてくれたインターン生。
ドライバーしつつ、1番に優しくみんなを見守ってくれたインターン生。
かけがえのないキャンパーからインターンになって、沢山泣いて沢山強くなって、私の事を愛してくれたインターン生。

私がみんなと出会えて、本当に後悔していません。
ありがとう。




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