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My best Songs&Albums of 2023です。


はじめに

21歳にして初めて、年ベスなるものを作りました。私自身、新譜を追い始めたのが今年からで、実質上半期は助走であったし、ランキングに載っている多くの曲は下半期にリリースされたものが多いでしょう。その点に考慮して読み進め頂くようお願い致します。

My best Albums of 2023

※このランキングにはEPや再録ものが入っています。

My best Songs of 2023

※このランキングにはRemixが含まれます。

2023年の総括

今年に入ってからちゃんと音楽と向き合って聞くようになり、ジャンルや文脈を自分なりに調べたり考えたりしながらの音楽鑑賞はどれも新鮮な体験でした。
昨年以前は音楽を聞く習慣はあったものの、その多くは好きなアニメやバンドやアイドルなど、広いようでとても狭い(ある意味で広い)空間を彷徨うような生活をしていました。ある種オタク活動の一環として、再生回数に貢献するとかMVの視聴回数を増やすとかそういった奉仕的な意味合いではなく、純粋にコンテンツを追う際の工程としてそのグループがリリースする音楽を聞くということをしていました。2〜3年前のApple musicで年末に発表される、その年に聞いた曲のランキングを見ると、如何に自分がそのコンテンツの中で生きていたのかがよく反映されていました。
オタクコンテンツの曲というものは、というかアニソンやアイドルソングは既存の枠組みを土台として、それらをポップに仕上げたりキャラクター性を含めてみたり、そうして作られていると僕は思っています。この考えに他意はなく、それらに優劣をつける必要性など無いと私は考えています。だからこそ、参照元を聞くとそれによって生じた曲への解像度であったり、そのグループが次にどんな曲を作るのかなんとなく予想が出来たり、はたまた自分の"好き"の範囲が広がったりします。この範囲が拡大する動きは、基本的に双方向から生じ、多くの場合において人々に新たな知見を与えたり偏見を払拭したりすることに繋がったりします。例えばアニメに抵抗感がある人でも、何かしらの経路を辿ればその先入観を払拭できるのだと思います。今まで私が聞いてきた曲たちが参照してきた元のミュージシャンたちは、現代のメインストリームからは距離が置かれたものがほとんどでした。もちろんメインであることが正義ということはなく、反対も然りであり、前述の内容は事実としてそれ以上でもそれ以下でもなく存在します。メインの環境は常に移り変わるものであり、メインを参照するのか独自の世界観を確立しているものを参照するのかでは、出力されたものが結果的に常に変化し続けるかそうでないかの違いがあります。

去年の年末にリリースされたNewJeansのDittoは、MVや音楽など全てが自分にとって目新しいものでした。正直今まではK-Popに対して若干の偏見なようなものを心の中に抱いていたのですが、これをきっかけにその考えがどんどん払拭されていきました。それと同時に、この曲が様々な文脈から語られるのを目にしたときに、純粋にこれくらいの知識を持っていたいと感じました。マウントを取るための道具としての知識ではなく、単純に自分の中での語りしろを多く持つことで、より楽しくコンテンツを追っていきたいと感じたからでしょう。もちろんそれらを無視していることも出来たはずですが、一度目に入ってしまったからには、責任というか心残りというか、見て見ぬ振りはできないなと感じ、それを胸に今年は音楽を聞いてきました。結果的に多少は知識がついたし、自分の好きの範囲も広がったので、とてもいい一年だったと感じています。一年前の自分からすれば、R&Bを聞いてこんなにも心を動かされることも無かったでしょう。

サマソニに行ったことも大きな経験となりました。ソニマニからサマソニ二日間を通しで参加したのはめちゃくちゃしんどかったし、ちゃんと流行病に罹ってしまったのも当時はかなり大変な思いをしていました。しかし色々な音楽を直で聞くことができたのは紛れもなく経験として蓄積されています。以前から私はライブ史観というか、ライブでのパフォーマンスを見てそれを元に考えるのが好きだったので、そこは昔からブレずに自分が持っているものだと感じています。だからこそ来年は単独でもフェスでも、色々なアーティストやアイドルのライブを見たいです。

あともう一つ影響となった事柄として、2022年3月ごろからとある方達の配信というかスペースをほぼ毎週聞いていたことが挙げられます。色々な分野において、人の考えを直接聞くことはとても糧になることであるものの、近年のSNSでは文面上だけでは記すことのできない事前知識やその人の思いを感じ取ることはほぼ不可能に近いし、実際にそういった人が現実の周りにいるわけではないので(そういうコミュニティを頑張って探すべきではあった)、配信で生の意見を聞き続けることができたのは本当に何者にも変え難い経験だったように思います。当時は訳わからないと感じることも多かったですが、後からわかるようになることもあったりして、そういう点でも面白かったです。現在ではその配信は開催されていないのですが(不定期になっている)、また配信が再開されるくらい面白い話題が発生することを切に願っています。

今年の振り返り。純粋に音楽を聞いた時間が短かったように思います。単純に数字上で比較することは難しいですが、私の場合運転中に流しっぱなしにしたり、流していてもただ右から左に話が流れているだけの時間もあったりすることを考慮すると、没頭して聞いていた時間はとても少ないものになるのではないでしょうか。再生機器一つとっても、イヤホンで聴くのかヘッドフォンで聴くのか、スピーカを使うのか、カーステレオとして走行音のノイズと共に聴くのか。環境によって左右されるし、だからと言って環境を選びすぎても神経質になるだけだし、そういったことも考慮して聴く必要があると感じました。だとしてもヘッドフォンで聴く時間は絶対に少なかったので改善したいですね。

それと、来年の目標はK-popの現場に行くことです。フェスで見たことはあるものの、単独公演を見たことが人生でまだ無いのでそれをなんとしても叶えたい。歌謡祭でもいいけど。

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