ボクラ ハ イキテ イカナクテハ ナラナイ(1)
職業ライターの椅子取りゲームには疲れた。
椅子の数は増えるけど、
椅子はチープになって
数を競わなければ
生活できないようになった。
椅子を取るのがボクラの仕事なのだろうか。
椅子を取ることに人生をかけるのがボクラなのだろうか。
人の想いを言語化するのが職業ライターの生きがいである。
上手く伝えられたら嬉しいし、元気がでる。
でも、
ボクラ ハ イキテ イカナクテハ ナラナイ
人の想いを言語化するよりも
適当にこなして数を増やさないとシヌ ノ ダ
社会や時代を恨むのではない。
ボクラもたくさんの廃業者の上でイキテ きたから。
ほんの20年前の印刷業界。
アナログ製版なんて言葉はなかった。
製版は製版。アナログとかデジタルとかの区別はない。
むしろDTPってでてきたけど、おいしいの?ってな世界。
DTPの前にはCTPなんて言葉もあったな。
大手印刷会社には大手出版会社の分室があり、
そこでひたすた校正作業をしていた。
今もあるのかな。まーいいや。
少なくとも版の修正にセロハンテープが
活躍した時代は終わっている。
たかが20年間でのお話。
これから先の20年も、
ボクラ ハ イキテ イカナクテハ ナラナイ
社会や時代を恨むのではない。
ボクラもたくさんの廃業者の上でイキテ きたから。
テクノロジーの進化は生活を豊かにさせる。
一方で人の仕事を奪う。なんか矛盾だね。
でも、奪ってみればいいさ。
ボクラ ハ イキテ イカナクテハ ナラナイ
ボクラこそが進化しないといけない。
やり方はあるはずだ。だからやる。いや、やるしかない。
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