Tシャツにもアイロンをかける
あるとき鏡を見て、「あれ? なんでこんなにTシャツが似合わなくなったんだろう。。?」と思ったことはないですか? 私はあります(30代半ば以降の女性ならば、けっこう同意してくださると思うのですが、どうだろう?)。
今、私が着れるTシャツは、生地の風合い(素朴すぎる生地はダメ。ちょっと光沢があったほうがいい)と、襟の開きと袖の長さが、「よしっ」と思えるものだけ。
『赤い口紅があればいい』のなかに、「『似合わなくなる服』と『似合うようになる服』」という項目があります。そこに野宮さんも年齢を重ねて似合わなくなった服として、「洗いざらしのTシャツ」を挙げてらっしゃいました。着るとしたら、「高級品か、新品か、アイロンをかけたもの」だけだと。
私、この原稿を最初にいただいたとき以来、Tシャツには必ずアイロンをかけます。Tシャツだけではなく、どんなカジュアルなものでも、基本アイロンをかける。「洗いざらし」とは決別しようと思ったのです。本をつくる中で、大きく変わった日常の習慣です。
他にも、本をつくっているあいだに、丸襟のブラウスやギャザースカートは年下の友人に譲って、タイトスカートの登場率を増やしたり、新しいおしゃれの扉が開きました。
好きなテイストをずっと着るのもステキですが、そのときの年齢に合わせて試行錯誤と微調整を繰りかえすのも、おもしろく、それがまたおしゃれの醍醐味なのかなと思っています。
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