読書記録:みをつくし料理帖-花散らしの雨
ぬぅおおおおお!!澪ちゃん……っ!!!
恋を、恋をしたのね…!!!
もう清右衛門さんに小松原様のことを重ねてしまってってとこから明らかに源斉先生との扱いに差があって、これは…!と思ってたら!
意外にも2冊目で恋に自覚をもつとは〜〜!!
これから更に面白いことになりそう〜〜!!
何はともあれ、今回のベストオブシーンは澪ちゃんと又次さんの痴情のもつれ場面!!
さいっこうでした…!!
「捨てへん言うたやないの!」と機転をきかせて口にした澪ちゃんの賢さと強さと度胸、好きにならん訳なくない?!さすが我らが主人公!大好き…!きっと殴られたほっぺは真っ赤なまま、そこは当たり前のように一言も文句も言わずに又次さんが笑った時キョトンとする顔最高に可愛かったと思うよ…!そういうとこ!!好き!!
なんか…本当に澪ちゃん強くなったなぁとしみじみ感じて。きっと今だって雨音を聞けばぶるぶると震えてしまう、失ったものの多いか弱い女の子なのは変わりないだろうに。
理不尽に平手で打たれて、すぐ様演技をしなければと察し必要な言葉を捻り出すって、生来の人の良さもあるだろうけど、今まで見てきた野江ちゃんやご寮さんの気高く凛とした生き様や理知的に人を捌くところを間近で見て、そこに育てられた感性があるんじゃないかなって…!!
たった一冊の間でもこんなに成長をみせてくれる澪ちゃん….すごいよ…!!
「痛くして悪かったな」って言う又次さんにドキドキしちゃったな…!しかも地女にしとくには勿体ねぇって笑ってくれるんだよ…!!
ゴロツキみたいな見た目で視線だけで人を切れそうな人が!!料理人としてだけじゃなく、人として澪ちゃんを認めてこんなぶっとんだ女なかなかいないって笑うのよ!!!好き…!!!
又次さんは野江ちゃん一筋なんですよねきっと!なんか神聖視してそうだけど…上手くいってほしいな…!推します…!幸せになってくれ!!
も〜〜〜そしてさ〜〜〜!!
やっとさ〜〜〜!!!野江ちゃんと〜〜!!!
障子越しの再会…!!左手だけの!え?!左手だったよね?怪我してる方じゃない?!うわうろ覚えだ!ちゃんと確認すればよかった!
そこに大事ないからねのメッセージも込めてたのでは…?!
お互いキツネのポーズとってってシーン最高に心揺さぶられました…!うううどうしたら気兼ねなく会えるのこの2人…!
苦界に落ちた理由やこれからのこと、目が離せないですね…!!
でもちょっとずつちょっとずつ世界を、距離を縮めているところがまだ救いというか、その分苦しみも生まれるのだけど…!!!
そしてその前後を病気におかされた元花魁の変わり果てた姿で不安を暗示させる演出…!!プロのお仕事…!!悩ましい〜!!不安〜〜!!みんな幸せになってくれ〜〜〜!!!
背表紙のあらすじ読んだ時はどうみてもふきちゃん犯人じゃん、もうこんな明らかな問題堂々と書いてそれで一冊終わるんじゃないの?ここまで書いていいの??と心配になったけど、あらすじ書いてる人も、高田郁先生もプロですよね…!!!私なんぞの心配なんて屁のかっぱですよ…!まさかふきちゃんの話1/3で綺麗に終わるとは!!
澪ちゃんの殴り込みシーンもめっちゃよかった…!!映画で見た時はまだ1作目と思って違和感強かったけど、本当に、本当〜に色んな経験を経ての今、幼い子どもの弱みを握り操り苦しめる畜生のような輩にメンチ切る澪ちゃんめちゃめちゃかっこよかった!!納得!!
登龍楼との確執は今後どうなるのかな〜これまでみたいに明らかに悪質な手は出してこないやろうけど、これで終わりじゃなかろうし、小松原様噛んでそうですしね〜〜。楽しみだな〜!
あ〜〜〜〜おりょうさんも太一ちゃんも無事で本当よかった…もう本当どうなるかと思った…!!だから!!みんな!!幸せになってよー!!!!
でも住む場所変えないってなったらやっぱり小松原様とはすれ違いのままなのかな…
わ〜〜!続きが気になるよ〜〜〜!!!!
たった一冊で澪ちゃんと季節の移ろいを感じながら時を過ごせるのが本当に楽しい!
「花散らし」もそういえばお花見の意味でよくばあちゃんやお母さんが使ってたなぁって思い出したり、
久しぶりに「天ぷら」をすり身の揚げ物と認識する人と出会えて懐かしくなったり!
じいちゃんが丸天が大好きで、「天ぷら買ってきたぞ」はまるい魚のすり身を揚げたもののことなんですよね!
種類が色々あって、イカとかタコとか桜エビとか一緒に混ぜたものがあって…あ〜チーズとかもあったな〜
もう今はそんなお店も閉まっちゃってるけど、学校帰りの小腹が空いた時に一枚買って食べたりしてたなぁ。
前作の心太もだったけど、食べ物って絶対誰しもが何か思い出を持ってるんですよね。
昔は余りに身近過ぎて思い出として引き出しにしまっておくことでもないやと思ってたことが、みをつくし料理帖を読んでるとあったかい誰かとの思い出として思い起こされて、懐かしくて切ない気持ちになります。
そっかあ、東の人はあれは天ぷらと呼ばないのか〜不思議ですね〜
私はかなり田舎で育った自覚があるので、やっぱり古い言葉が割と残ってたのかな〜っと実感したのが種市さんが言ってた「食ってごらんじろ」
…もしかして「ごろじ」はこの辺りから来てるのかな?!とハッとしました!
同じ県出身の夫にも伝わらない方言なんですが、「ごらん」的な意味で、「どれ、見してごろじ」って言うんですよ、「見せてごらん」な意味ですよね。
「ごらんじろ」って「ごろうじろ」とかそういう昔気質な言い回しですよね、「ご覧なさい」か!ああ、ここと繋がってたんだ〜〜!!って少しスッキリしました!
「◯◯してごろじ」ってもうほとんど聞かなくなって久しいけど、私は使っていきます!田舎者なので!
そしてその都度澪ちゃんたちのことを思い出して優しい気持ちになるんだ〜!
今まで何の気無しに使ってた言葉や食べてた物が好きな人や思い出に繋がって特別になっていくのってやっぱり読書のお陰だなぁと、一冊一冊読む度に嬉しい発見があります!
これからも一心一意に澪ちゃんたちを応援していきたいな!
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