![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94605418/rectangle_large_type_2_27133137a8ef2c58a9b20216074d7149.png?width=1200)
20230101 somnia
夢を見た。(ちょっと猟奇的)
私はジャーナリストだった。
子供の手足を切り落とす恐ろしい男がいるらしいとのことで、接触を試みた。
狭くて薄暗い部屋に入る。確かに、ワゴンの上にすらっとした手が並んでる。
どうしてそんなことをするんです、と尋ねると、その男はにこりとも笑わず、
「あなたの手を貰えたら、包み隠さずお話ししますよ」
と言う。
私は真相が知りたかった。
右手は利き手なので、差し出すとしたら左手。
腹を括った。
「左手をあげます。本当に全部教えてくれるんですね」
男は笑った。
くすんだ色の台に左腕を置く。男は、大きな鋏を持ち出して、私の左手首に添えた。
「じゃあ、切っちゃうね」
深呼吸する。泣きそうだった。鋭い刃が肉に食い込むのがわかる。
男が体重をかけたのがわかった。
ばつん。
痛みよりも鋭い熱さ。
私は明後日の方向を見て「大丈夫」を何度も呟いていた。
目が覚めた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?