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20220713 somnia
夢を見た。
郊外に、家族みんなで住む一戸建てを買ったらしい。知らない町だ。
家族それぞれの部屋が割り当てられたのだが、私はどうも、兄の部屋にある大きな四角い窓が気になっていた。
大きさ的には呼び寸法11911(唐突な専門用語)くらいかと思う。本来なら突き出し窓だろうけど、そこの窓は内観右側を吊り元とした、縦辷り出し窓だった。内外共に白い枠色で、印象としては総樹脂サッシだったか…。
その窓が、何かしらの理由ですごく気になっていて、外すか交換するかしないといけないと思っていた。
そこで、兄がいない時を見計らって、その窓を取り外すことにした。ぐいっと90度開け放して、ガタガタと揺らしてみる。
普通はそんなことで壊れたりなどしないが、その窓は壊れた。2階のその部屋から、下の庭に向かって落下していく。想像では、大きな音を立ててガラスが割れると思っていた。
実際は、たいした音も鳴らず、ガラスも割れなかった。
どうしたものかと庭まで降りて、窓サッシを確認しにいく。すると、ガラスだと思っていたものはポリカーボネート系の透明な板で、柔軟性があった。
焦りながら、サッシ枠から透明な板を外す。こちらも普通は簡単に外れないはずが、力を込めると簡単に外れてしまった。
サッシ枠と透明な板を抱えて、家のすぐ横にあるゴミ集積所に捨てた。
家を見上げると、兄の部屋のそこの窓だけ空洞だった。
まずいことをしてしまった。親に怒られてしまう。
バレる前にしばらく身を潜めようと、家に背を向けて歩こうとした。
すると、背後から声がする。びっくりして振り返ると母がいた。母は、少し不機嫌そうだったが、私が窓を壊したことによるそれではないらしい。
話を聞くところによると、父と軽い言い合いをしたとのこと。「やってられないわ」と言って、私の散歩に付き合おうとした。
私は渋って、その申し出を断った。一人で歩きたい、と。
母は「そう」と一言だけ呟いて、家に戻っていく。ちらっと、兄の部屋を見上げたような気もした。
目が覚めた。
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