揺れる水面
水面に映る姿は色を空に変えてくれる
遠い色、未来や過去の色
それを映し出すように水面は揺れる
だから真っ直ぐは映らない
解釈は私たちの手にある
本当でも嘘でも答えは変わり続ける
でもきっと変わり続けた答えはいつも嘘ばっかりで
それでも本当を水面から信じる
揺れない水面を探せればいいんだけれど、そんなものはどこにもなくて
変わらないことへ逃げるには水面を見ないことでしか再現できなくて
それでも私たちはきっと見てしまう
変わっていく答えは見ていないと不安だから
だから私は鏡だけを信じることにした
でもそれもダメだったんだ
水面の揺れは波のようで
どこまでも続いていて
きっと自分にも、それは来てしまうから
だから目を閉じていたいんだ
嘘も本当も嫌いだから
いつも応援してくださる皆様のおかげで創作を続けられています。本当にありがとうございます。