附中のこと

中学2年の時の担任の先生が亡くなられてしばらく経つ。

社会が専門の先生で、出身地の方言丸出しで授業されるので、みんなで「ヤンケ」と呼んでいた。

生意気な生徒だった。

担任の先生を揶揄って
運動場を追いかけ回され
必死で逃げたのを覚えている。

その先生が難病に罹られ
娘さんから連絡があり
昔先生に悪いことをした罪滅ぼしと
何度かお便りを書いた。

先生は娘さんや奥さまが代読されるのを聞いてくださっていたそうだ。

今年
奥さまのお名前で年賀状が届いた。

どこかで、先生が
「頑張っとるやんけ」と言ってくださったような気がして、賀状を出した。

生意気なあの頃
いろんなことに正面から向き合わず
わかったような気になって
肩で風切って歩いてた。

どれだけ危なかっただろう。
ハラハラし通りだっただろう。
ご心配をおかけしました。

拗ねて捻くれていた中学時代
それも今となっては
どこかで一度やってみないことには
わからない私にとっては必要な時間だったと思う。

あの世であったらちゃんと謝ります。

まだまだそちらには逝きませんけどね。
先生、ありがとうございます。

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