日光東照宮の魅力について
みなさんこんにちは。
阿加井秀樹です。
今回は日光東照宮の神厩舎に彫られている16匹の猿について詳しく解説していきます。
まずは猿が彫られている神厩舎とは何か。
についてですが、
読んで字のごとく神に仕える馬をつなぐ厩舎です。
初代の神馬は徳川家康が関ケ原の戦いで乗った白馬だそうです。
また、なぜ厩舎に猿を彫っているのかというと風水が強く関係しているそうです。
陰陽五行では馬が火であるのに対して猿は水とされていて、
猿が馬を守るという厩猿信仰が古くからあったといわれています。
ほかにも馬の習性としても猿が横にいると安心するといわれています。
有名な見ざる、聞かざる、言わざるの三猿ですがこれは「悪い方に導く言葉を聞くな」「悪い行いを自然だと見るな」「理由もなく悪く言うな」という不見、不聞、不言の教義で素直な心のままに成長させようという戒めを表現しているといわれています。
ちなみに、16匹いる猿の内人生の序盤の幼年期を表現しています。
そこから横を向く猿が彫られており独り立ち直前を表現しています。
次の時代は青年期になります。
ここでは2匹の猿が彫られています。口をへの字に曲げて天を仰いでおり、右側には青い雲が彫られており青年期特有の悩みを抱えている状況を表現しています。
その次に下を覗きこむ猿とそれを慰めているかのような猿と乗り越えそうな猿の3匹が彫られていますが、この3匹は挫折を味わい苦しみその中でも慰められながら乗り越えていこうとする姿勢を表現しているといわれています。
今回はこの辺で。
それではまた。阿加井秀樹