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Nikon Z6 vs Nikon D800E

令和6年は始まって2日間で、巨大な災害と大規模な航空機事故が起きるという、波乱の幕開けになってしまった。といっても自然に新年は関係ないので関係はないのだけど。

そんな大変な年の始まりとなってしまったが、直接被害を受けていない自分は、災害の状況は頭におきながらも、平常に暮らしていこうと思っている。

今年一つ目のnoteは所有する二台のカメラの比較から。
登場時期も違うし位置付けも違う2台だが、我が家にあるフルサイズデジタルカメラはこの2台のみ。
Z6が軽量コンパクトなので圧倒的に出動機会が増えていて、D800Eは年に10回という感じになってしまった。ただ妻のD500がトラブルで、Z6は妻が使うため2023年12月の羅須地人鉄道協会さんのまきば線まつりには、D800Eを出動させた。
ふと、Z6と比べてD800Eはどうなのか?なんて考えた。

外見

これは方向性は違うのだがどちらもカッコ悪い。
D800Eは右肩のモデル名が斜めの面に貼られている。加えてボディが分厚くホールディング感も良くは無い。全体的にどんよりとした印象。自分は手が平均より大きいので大丈夫だが妻はD800Eは持てない、とのこと。

いかにもとってつけたようなモデル名表示


F3以来の赤も入っているがパッとしない。この機体を購入した当時はD300を使っていたが、比較しても見た目は下回っていた。
一方でZ6は、さすがミラーレスでコンパクト。持ちやすさとかは改善しているのだが、見た目はマウントがペンタ部(ってペンタプリズムは入ってないけど)に食い込んでいるし、そのペンタ部も茫洋としていて、いってしまえばαの劣化コピーでしかない。

機能的には大きなマウントは意味があるが


こちらの思い入れかも知れないが、F2なんかと並べると、当時のカメラデザインのスッキリ感が引き立つ。Zfが人気に成るのも無理がないかと。

シンプルなF2


両者ともロースコアドローという感じだが、そんなD800Eでも、自分の愛機として10年も過ごしてくると、それこそ斜めのモデル名も可愛く思えるようになるし、Z6の不細工さもなんだか擁護してしまう気分だから不思議。

ファインダーについて

これはレフ機とミラーレスは別物なのだけど、フィルム機から使っている自分にはD800Eのファインダーは凡庸に感じる一方、Z6のEVFはタイムタグも少なくて、むしろ映る画像がそのままなのがメリット大。夜間もある程度補正できたりしてMFレンズでのピント合わせにも重宝する。
そういう偏った見方ではあるが、Z6の方が勝っている気がする。

シャッター感触

ミラーの有無の差が大きいのだが、それ以外でもD800Eの方がキレがいいように感じている。
一応D一桁機の直下に位置する機体の面目躍如といったところか。でもZ6もそんなに悪いわけではないので決定的な差ではない。
そうするとミラーショックが自分のような古い人間には撮ってる実感を与えてくれる分、好き嫌いでいうと評価が高くなる。
ただミラーショックは高画素機ではブレに直結なので、撮影には工夫が求められるのだけど。

JPEGの色

D800EとD500の段階で色作りが大きく変わった気がしており、Z6もその流れに乗っている。
D800Eの発色はやや曖昧とした優しい感じ。Z6はそれと比べるとスッキリ鮮やか。

D800Eの画像例


 Z6の画像。レンズの差も大きいが、現代的な発色になっている。

どっちの方が良いのか。

結局、最終的にはここに尽きるのだけど、画素数がD800Eの方が大きいことで、ブレることも多いのだが、それがないときの画像はやはり悪くない。
SNSにアップしたり年賀状に使ったりというレベルでは大差がないのだが、トリミングがしやすいのはD800Eの方が上。
ただ、画像というのはカメラでは完結せず、当たり前だがレンズにもよる。
この1年で自分のメインレンズとなった20mmなどは大口径Zマウントとミラーレスの素子面とレンズ後端の近さの恩恵で、厳しい環境でも素晴らしい描写をしてくれる。
あと、出かける際に持ち出すハードルはZ6の方が圧倒的に低い。24-70と20と70−300とボディであれば、小さいカメラバッグで出かけることができる。
そんなこんなを考えると、直接勝負ではやはりZ6が勝るだろうと。
屁理屈をこねるおじさんとしては意外な結果だった。(終わり)

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