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事業創造大学院大学②

スポーツビジネス講義内容

◇スポーツビジネスを実践するための基礎をつくる
1.スポーツビジネスを把握する。
2.スポーツマネジメントの基礎知識・方法を習得する。
3.現在展開されているスポーツビジネスの問題点を明らかにする
4.ビジネスアイデアを発掘する

◇スポーツビジネスの捉え方
1. スポーツマーケティング “Marketing For Sports ”
マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズや欲求を満たす社会的管理的プロセスである。(コトラー)
・スポーツをいかに振興させるか。=マーケティングのof(~の)
・スポーツを通して、何を振興させるか。=マーケティングの through(~を通して)

2.スポーツマネジメント
・人々が協力して働くうえで必要な諸条件を整えたり、維持したり、さらには将来の組織の存続と成長を目的とする戦略を立案・決定・実行すること。
・組織が成果を上げるために必要な方法(メソッド)の体系であり、個々の方法論を活かす為の合理的な考え方。

3.地域活性化
地域の様々な資源の新しい結合が生み出すソーシャル・イノベーション(社会的新結合)である。
① 経済活動における量的拡大と質的活動活性化
・多様な経済活動が地域内部で展開されていくこと。
・多元的な経済主体が地域内で活動すること。
② 地域組織化、コミュニティ活動の活発化
・地域社会における様々な活動の活性化。
(ボランティア活動、NPO活動、教育文化活動)
③ 人々が活き活きと暮らしていく
・日常生活において、人々が様々な活動機会を持ち、積極的に参加し、高い満足度を得ていること。
・交流人口のような外からの流入による人の動きの活性化も含める。

◇スポーツイベントがもたらす社会・経済的インパクト
①社会資本の蓄積
スポーツイベントの開催にともなう社会資本としてのスポーツ施設や道路・公園・鉄道など関連施設の整備
②消費の誘導
イベント開催時に、域外からのビジターの消費によって生じる新たな経済的インパクト
③地域連帯感の向上
スポーツイベント開催にともなって生じる地域住民の連帯感
④都市イメージの向上
スポーツイベントの開催や、プロスポーツチームの本拠地であることから生まれる情報発信によって向上する都市イメージの向上

スポーツビジネス(シラバス)

<授業の目的>
現代社会において、スポーツの世界には様々なビジネスが存在する。全てのスポーツビジネスの根底には「勝利」・「収益」・「普及」を融合させるというというミッションがある。
本講義は、ヒト(スポーツ消費者)・モノ(施設・用具)・カネ(スポンサーシップ・ファイナンス)・情報(マーケティング・IT)といった基本的な経営資源を基に多様なスポーツビジネスを分析し、そのマネジメントの実践的感覚を養うと共に、新たな“スポーツ・ビジネスモデル”を見出そうとするものである。

<授業計画>
1、スポーツビジネスを考える
第1回:スポーツビジネスとは何か
    スポーツ産業の萌芽と発展
    スポーツ市場の現状
    進化するスポーツビジネス
第2回:スポーツ消費者を知る
    するスポーツ
    見るスポーツ
    スポーツボランティア
    スポーツの購買行動

2、スポーツをマネジメントする
第3回:スポーツ施設のマネジメント
    公共施設のマネジメント
    民間施設のマネジメント
    公設民営・PFIによる整備と運営
第4回:クラブ事業のマネジメント
    クラブの理念・目的
    価値創造と目標設定
    クラブマネジメントの実際
第5回:スポーツイベントのマネジメント
    イベントの種類と効果
    組織体制・資金調達
    評価・モチベーション

3、スポーツをマーケティングする
第6回:企業とスポーツ
    転機に立つ企業スポーツ
    日本のスポーツ体制
    経営資源としての企業スポーツ
第7回:プロスポーツの役割
    プロスポーツとは何か
    プロスポーツの拡大
    プロスポーツの公共性と自治体
第8回:スポーツと地域振興
    スポーツの価値とソーシャルパフォーマンス
    スポーツ振興と地域活性化
    地域とのコミュニケーション
第9回:スポーツ指導者と指導者資格
    望まれる指導者像
    指導者資格の必要性
    指導者資格の課題(制度・運用)
第10回:メディアの発達とスポーツ
    スポーツのメディアバリュー
    権利ビジネス
    マーチャンダイジング

4、スポーツビジネスの可能性を探る
第11回:健康サービスにおけるスポーツ
    高齢者のスポーツ市場とニーズ
    ヘルスケア・マネジメント
    メディカルフィットネスとQOL
第12回:集客交流サービスにおけるスポーツ
    地域資源とホスピタリティ
    地域発スポーツチーム
    スポーツ・ツーリズムの確立                 第13回:コンテンツとしてのスポーツ
    映像メディアの発展
    ユビキタス社会の到来
    スポーツコンテンツの企画・制作
第14回:プロスポーツ選手のセカンドキャリア活用
    キャリアサポート
    活用機会の創出
    地域社会への貢献
第15回:まとめ
    レポートまたはチーム発表

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          2006年・アル美健康倶楽部資料


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