東京都写真美術館『138億光年 宇宙の旅』展に行く。2020.12.15
GoToじゃなくても恵比寿の東京都写真美術館に行けば簡単に宇宙に連れて行ってくれる。ハッブル宇宙望遠鏡やらすばる天文台やらの素晴らしい画像が全て撮影可能でありがたや。
どっちを向いても宇宙、どこまで行っても未来。幼少時よりアニメ『キャプテンフューチャー』等のスペースオペラやSFの洗礼を受けて育った為に無条件に宇宙が好き。嫌いになる理由もない。田舎に住んでいた頃に、夜空を覗いた望遠鏡の先に土星の輪が見えた時には震えた。土星と自分の目の間に何もないのが震えた。ファンタジックな現実。部屋にいて目を閉じてもずっとずっと遠くまで意識を拡散すれば、惑星も銀河も本当に現実に存在していると思うだけでなんだか心が躍るよ。宇宙は常にワクワクを与えてくれる。
アニメ宇宙大帝ゴッドシグマのED『レッド・ブルー・イエロー』の歌詞の中で、水金地火木土天海冥と歌っていたが、今は冥王星は確か準惑星の扱いのはずで、その流れからは外れてしまっている。でも歌のおかげで順番は忘れない。ありがとうゴッドシグマ。今更だけど。
展示の数々の天体の写真は実際にカメラが捕らえた色ではなく、元々はモノクロで撮影したデータをRGB(奇しくも歌のタイトルと同じレッド・ブルー・イエロー)に割り当てて再現したものらしい。やり方が説明を見ても頭脳が追いつかず、今ひとつ理解が出来ないが、光の波長で分けているという事であろうか。RGBを信じている前提だし、本当の色は誰にも分からない。
一光年先の光は、それだけ過去の輝きであり毎夜空にあるのは遠くの昔の光を眺めているという時間と空間の謎。過去が現在に同時にいるという『光』という存在の不思議。火星の夕焼けは青い不思議。土星の輪は石の塊という不思議。宇宙はやたら神秘に満ちすぎている。オレが死んだら絶対、地球なんかでチンタラ地縛霊にはならずに、宇宙の先の先まで行ってあれやこれやを確かめたいものだ。
根本的な疑問であるが、太陽系があるのは銀河系のハビタブルゾーン(生命居住可能領域)という事らしいが、知的というか意識がある生命体は地球以外にも他にいるのだろうか。遠くの美しい星雲を映し出しても、火星に車を走らせても、未だ分からない。
星雲の写真の数々は、そのまんま生頼範義を思い出すスペースオデッセイ。ポスターがあれば良かったのに残念。何故作らないのか?
しかし宇宙は神秘に溢れて、ただ美しい。こんな美しい中に生きて存在しているという現実を今一度噛み締めて感謝して過ごしたいと強く願う。それだけで毎日がスペシャルSpecial day for everyone という竹内まりや気分である。
辛くなったら宇宙の美しさを思い出そう。そうしよう、だって大変だったんだもんよ2020年よ。
全体的に説明も丁寧で良かったが、アンドロメダの説明の『見かけの大きさが非常に大きい』というのはちょっと笑った。とにかく大きいのだな。あい了解。
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