シンクロニシティと思ったけれど

まるで1975年みたいにふざけているけど
れっきとした平成のグループ、サニーデイ・サービス

傷病手当の申請で本部事務所に立ち寄り
しばし勤務状況健康状態の報告をする

図書館のブックポストに本を返して
藤棚、風に揺れる薄紫の花に
しばらく見惚れる

途中の商店街で
あさり屋さんに立ち寄り
あーお帰りー今日は早いね。元気?体調は?
はい。なんとかやってます。アリガトウゴザイマス。
ご主人は2度目の手術は終えたんですか
まあ一応ね。でもタバコ止めないのよね💢
最後はいつも元気で稼がないとねと笑って別れる

銀行で給与と傷病手当の差額を
払い戻すために出金する
ゴトウビのせいか長蛇の列だ

さて帰ろうかと出口に向かうが
ふと、娘たちにお土産でもと
ミスタードーナツにくるりと踵を返す。

この前友人にドーナツを頂いたら、思いのほか娘たちが
目をキラキラさせて食べていたので
あら、こういうの好きなのねと思い出したのだ。

平日夕方は空いていて、先客は1人。
フレンチクルーラーと、オールドファッション❤️
ーあの。チコさん?
へ?そちらに顔を向けると、
ああ、半年ほど前に退所した利用者さんの奥様だ!
ーまあ!ビックリ!そうです。チコです。ご無沙汰しております。
と懐かしい再会に。

こんな時間にこんなところでドーナツを買っているわけを
病気をして入院したところからご説明すると
大変驚かれたが、とにかく元気で良かったと言ってくださる。
ご本人さまにもお会いして、お話しすることもできた。

ふと思う。始めるよりも、終わる方が難しい。

利用に足が遠のく、退所となる時には何かしらの
トラブルが遠因にあることも少なくはなく
施設側としては力不足を痛感するが

この方の場合には利用を終結するにあたって、
ご家族ご本人ともよくご意向をお聞きして
別れは寂しいけれど
前向きな次のステップに進むための
このステージでのお別れという認識を共有したお別れだった

施設利用を離れた後にも
声をかけてくださる親しみがあったことに
感謝しながら家路を急ぐ

振り返ると、どのタイミングがずれても
藤棚で花に見惚れる数分感がなくても
出口から踵を返すのはあのタイミングでなければ
お会いすることはなかったわけで

今日の後半は全て
ミスタードーナツでドーナッツを買う時間調整
に収斂するのではないかと思うと
上手いことできてるよなあと
意味もないことに勝手に意味を持たせている

が、ご機嫌さんで帰宅すると
ーママ、何やってんの!サッシの計測に工事屋さん来たよ!もう帰っちゃったよ!

ゲ。そうだ。しまった。
今日は大規模修繕のサッシの計測日だった。
だから私3時には帰ろうと早退したんだった。
アワアワ。
ちっとも上手くなんていってないやんか!!!

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