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ゴルゴダの丘から

大好きで、生涯をともにしようと誓ったひととの関係を

世界中の誰とよりも最低最悪修復不可能なものにまで、壊してしまったことを

離婚して5年くらいは後悔して後悔して自分のどこが、何が悪かったのかと、ボタン掛け違ったところを何度も何度も探した

とはいえ、二人に関係があったときには、彼に全ての責任を帰して責めて口撃して、彼を黙り込ませた。カッタ?机上の議論では私は正しかったかもしれない?

目的はでも正しさの証明じゃない。

どうやったら

この違いを段違い平行棒を二人で飛べますかって話苦笑

時間をかけてかけて

結局別れるしか互いに自由になれないところまで身動きとれなくしたことに、アホやなあと、どうしようもない虚無感や、徒労感、挫折を感じて、自分は一体何をやってきたのか、何とか修正はできなかったのかと、崖に向かってチキンゲームしたみたいな結末だったけど絡まった糸はもう解けなくて、河岸を変えるしか助かる方法は思いつかなかった。

九星気学の業で、祇王の業がついていて、結婚すると離婚できない星、または結婚と離婚送り返す星。

左脳と理屈で理解しようとするのに疲れると、星のせいにして、足掻いても仕方ない、星がそういってるんだから、実際離婚するまで15年かかった、離婚は流れに逆らう水圧を確かに感じたしな。と、お茶を濁してその場をやり過ごした。

時は不可逆。結果はひとつでも、原因はひとつじゃない。だから、犯人捜しをして、もし真犯人がいて、個別に謝罪はできても罪全体は償えない。

定期的にパパを探して三千里モードに入る次女。今日は攻撃的だ。

ーママ、反省文書いてよ。謝罪文。ママもパパも、お姉ちゃんもみんな、離婚したこともう何とも思ってないみたいな態度じゃん💢、私だけが拘ってるみたいで、嫌なんだよね。

どうしてこうなったか、好きになったところから始めてちゃんと振り返って、何が悪くてこうなったか、ちゃんと反省して!800字だよ!小論文書いてよ!

それか、坊主になって!ババアになったら寂聴さんとこ修業に行くって言ってたじゃん!頭丸めたら、二割、二割許してあげるよ!

ーう、うん。悪いと思ってるよ。ゴメンね。それは離婚したときからずっと。あなたは、パパが大好きだったからね。パパがいなくなれば寂しくなるのは分かってたし、分かってやったから。

でも、そうするしか、なかったんだよね。

ーずっと前から離婚しようと思ってたってこと?

ーうん。これ以上続けるのはママもパパも無理だったと思う…。悪かったとは思うけど。

ーじゃあ、ママは十字架背負って生きるってこと?

(うわ。私の背負ってる十字架って見えるの?仕方はなかったけど、一生背負うつもり、いや、ネックレスサイズでね)

ーいやゴルゴダの丘までならキリスト様も頑張って背負ったろうけど、ママ、一生はちょっと頑張れるかなあ汗。

ーとにかく、私はママを許してないからね!それ以外は全部幸せだけど!笑

あ、ママ?パパ死んじゃうかな、今会っておかないと?

ーいや、明日のことは誰にも分からないよ。直ぐに何かあるような年齢でも健康状態じゃないけど。今度のオープンキャンパス、パパと行ってみたら?

ーうーん。考えてみるよ。

次女には恨み辛みは対象に正統にぶつけてほしい。勿論全部言葉にできないのも知ってる。言えないのが一番辛い。

巻き込まれて決定権がなかったモヤッとした不全感を、彼女が言葉にして、その向こうに力強い世界を小石ヒトツヒトツ積んで作り上げて来たのを私は知ってる。

うん。できるのは、きっと振り返ることじゃない。そこからもう一度暮らしを作ること。





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