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ビックイシューとJKとバンタン研究所

恵比寿のバンタン美容専門学校に見学に行ってきた高2の次女。大学進学を希望しているけど、入学後に週一回の社会人向けのヘアとメイクのクラスに通いたいと思っていると。

ー両立は無理なんじゃないかな?それって資格なの?美容師にはなれないんじゃお金もったいないよ。

知ったかぶりの大人として言いそうになる言葉をぐっと飲み込む。

彼女はこれまで自分経験したことや、読んだ本出会った人たちからの影響、自分の好きなこと、自分のやってみたいと思うことを、ウンウン唸って苦しんで自分の中で熟成して、這うように進んで進路を形作ってきた。我が子ながら感心するような根気強く地味なプロセスを歩んでいる。私、この歳でこんなに真剣に自分の将来を考えてなかった恥。

今、彼女が考えているのは自分の好きな美容で施設に入所している子供達をキラキラアゲアゲ綺麗にしてあげたい。喜んでもらいたいそうだ。最初は社会福祉を学んで子供の困りごとの役に立ちたいと思っていると話していたけど、子ども食堂のお手伝いに行ったり、NPOの活動を手伝ったり、YMCAのボランティアで活動しているうちに、ココロを言葉で支えるのは難しく、具体的な何かで間接的に心にアプローチすることも、巡り巡って人の心を強くする明るくすると思うようになり、好きなメイクやヘアメイクを本格的に勉強しようと思ったようだ。

夢を笑う人は笑えばいいと思う。

真剣に考えて、自分なりにその道でやってみようと思っていることに、思う存分チャレンジさせてあげたいし、自分の目と耳で確かめて帰って来れば、本人なりにちゃんと軌道修正かけてくる。大人の浅知恵で芽を摘むことだけはしたくない。自分で納得して選択することが何より大事。ウマクイクトカイカナイヨリモ。

実際に学校に行ってみれば、

ーウーンチョット違ったなあ。学校の雰囲気。

そうだね。ママの担当の美容師さん、いい人だから今度話聞いて見たらー?なんか業界のお話してくれるかもよ。

うん。試験終わったらね。切りに行こうかな。

恵比寿から帰ってきてお土産は、ビートルズ特集のビックイシュー一冊。へえ、恵比寿にもキリンおじさんいたんだ?!(我が家では立ったまま眠っていることの多いホームレスのおじさんを愛を込めてキリンおじさんと呼んでいる)うん、JKが買いに来たからおじさんビックリしていたよ笑。

ビックイシューは一冊450円、そのうち230円が販売者の利益になります。赤いキャップを被って雑誌を高く掲げて立つおじさんを見たら、是非応援してください。寄附行為としてだけでなく、雑誌は雑誌として読む価値があり面白いです。


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