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ページを繰れば

今日が村上春樹さんの新刊の
発売日だからいうんじゃないけど

やっぱり私は本を読む人でありたいし
本を読む人が好きだ
読まない人がどうとか言うつもりは一切ない

けれど

やっぱり人間が考える葦である以上は

遠くを見てみたいと
2本脚で立ってみた
好奇心のメッチャ強いサルの
末裔である以上は

知識というものは
脳みそには詰め込まれるべく
太古の歴史を文字に書物に
刻んでいるのだと思うから

やっぱり
長女が遠慮のカマタリといって
ニヤリと笑ったときには
遺伝子に刻まれた何かを感じて嬉しかったし

ビックイシューの表紙を飾る
カズオ・イシグロさんをみて
次女が高須先生?といったときと

BUMPの18祭をみて
その前髪から
藤原さんと川上さんを混同して
アレクサンドロスと区別がつかなかったのにも

笑ってしまったけれど

これはイカン
ノーベル文学賞と
西原の恋人を混同するのはマズイ

本を読んで知識をブチ込まないと
興味関心というものの
自分なりの目盛りというか
判断基準というか
閾値ができてこないと思った

地平が水平に広がらない

広がった地平から
手を伸ばして一握り
その時は夢中で新しい何かを掴んで
手のひらの中で広げてみる

玉石混淆
別にダイヤの原石を探してるわけじゃあない
自分がその時に惹かれたものを
その時の感性でいいと思うものを
闇雲に拾い集めればいい

それが自分にとって何かなんて答え合わせは
ずっとずっと後にならないと
できやしない

狭い自分だけの経験値や
脳ミソから捻り出したセンスじゃあ
全体図が見えない氷山の一角の大きさを測ったり
深淵を覗き見ることなんて出来やしないし

自分の矮小さに気づくためには
世界が広いことを知らなければ
ならないと思うし

実るほど頭を垂れる稲穂かなじゃないけど
賢い人ほど謙虚だし

バカほどエバリ散らかして多弁だし
頭のいい人は芯食って喋るからね
本質しか突かないし
言葉数は多くなくても
相手にしっかり伝えられる

沈黙は金なりを知っているんだと思う

ここまで赤毛は何文字費やしてるかな苦笑
言いたいことすらろくに言えないまま
イタズラに文字を書き連ねる

自分の傲慢さや欺瞞や矛盾に気づくには
より大きな存在の前に跪いて
己の矮小さに気づいて
ああ小っ恥ずかしい
ここから消えていなくなりたいって
思ってからだと思う


日本で唯一の本が狂想曲を奏でるのは村上春樹さんでだけだろうな
ドラクエやMacやiPhoneの販売初日並みに社会現象だし
この日ばかりは日陰者の本屋も本好きも日の当たる場所に案内されてちょっと眩しそうだ笑

新年度の慌ただしさに飲み込まれて
アップアップ
首だけ出して足掻いてる木曜日の晩に
1062文字のワルアガキ









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