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来歴はまさかのSE7EN

それぞれ別の来歴で命名したと思っていた娘等の名前がどうやら青年期に読んだ2冊の連作的な名作の女主人公の名前に由来しているらしいことに

いつも短文でブッチブッチ切って書いてるから出来るだけ長く一息で書いてみむとて書きけり笑

脱線
ええと本線に戻りまーす

気づいたのが名付けてから20年近く経った
今年のことで

やっぱりオリジナルなんてないんだなあと思ったのだけど

気づくの遅すぎや笑笑

自分で木ノ実の隠し場所忘れるリスみたいで
伏線回収するの遅すぎって笑えたけど

週末に娘らに遺言代わりに名作をと
SE7ENを一緒に観ていたら
ダイナーでサマセットと主人公の奥さんが食事するシーンで
子供を産むのなら
子供は思いっきり甘やかして育ててやれ
というようなことをサマセットが力強く口にして
それを聞いた奥さんが高まる感情を抑えきれずにウワッと涙するのだけど

あああ
私はこの台詞から子育てのバイブルを採択していたのかと
まさかSE7ENだったかと
すっかり来歴を忘れて佐野洋子さんのエッセイ位に思っていた自分がいて

真実は小説よりも奇なりだなあとか
お前が綺麗サッパリ忘れてただけやろってツッコみながら

ママはね
このサマセットのセリフから
子どもが生まれたら甘やかして育てようって決めたんだよって

次女に言ったら

ふうん
にしてももママ
よくこの映画からこのセリフを切り取ったね
もっと印象的なシーンあるだろうに
てゆうか猟奇殺人のサスペンスだからねえ
ふつう子育ての金言引っ張ってこないでしょ💢

多分サマセット・モーム好きとしては
サマセットのセリフというだけでもう既に右脳に刻まれて
前後関係もなく
セリフを彩るエピソードもなくて
真意がよくわからないだけに
深い意味があるのだろう
その意味はきっと育ててみればわかるんだと勝手に解釈して御札のように後生大事に座右の銘において子育してきたことを思うと

誰が言ったが大事とか言うけど
現実には存在しない映画の登場人物の一言だって
二十年抱え続けることができるし

良い発信というのはあると思うけど
受信状態の如何による気がする

ママーデポラップ塗ってー
と青い小瓶と背中を向けてくる長女に

ああこの子は小さいときに背中やお腹に塗ってもらった記憶を持って大きくなったんだなあと思うと愛おしくて

もっと塗ってというから
電車で臭うよ?いいのと言ったら
効くんだよこれといって
体の前面にも自分で大量にヌリヌリしていて笑

あ、ママの背中にも塗ってといって
代わりばんこに塗りっこして
ちょっと息が楽になった気がして

出かける背中を見送った

ちょっとキツめにメンソールの匂いのする女の子が居たら
風邪引いてるんで
臭いとか言わずに大目に見てあげてくださいね笑

次は冒頭の台詞にあった刑事セルピコ、アル・パチーノの名作を見ようと思う水曜の夜に








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