詩【下駄の音】
カラン、コロン…。
鳴り響く下駄の音。
人通りの多さと、淡い灯かりの中。
カラン、コロンと響かせ隣を歩く、
いつもと違って、
少し大人びた浴衣姿の君に、
僕はドキドキしていた。
「はぐれないように手つなごう」
理由を作って、
君と初めて手をつないだ。
照れくさそうに笑む君。
汗ばむ手と手。
今「大好きだよ」って言ったら、
君はどんな顔をするのだろう。
もっと照れてくれるのなら、
言ってみようかな…。
≪end≫
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