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moon 歩き終えて

プレイステーション用ソフト「moon」。だいたい10日間くらい遊んでいただろうか。昨晩エンディングを迎えました。

いろいろなことを感じました。かつてこれを知って様々な形で影響を受け、お芝居に不器用な形で還元していた身なので。

登場人物のアクの強さとか、好きな音楽を流せるMDシステムとか、アンチRPGの表現とか、そういうのは他でたくさん語られているのでそちらを読んでいただければと思います。

自分が初めてこのゲームを知ったのはゲーム実況動画でした。

当時はとても手に入るゲームではないと思っていたので食い入るように見つめて、見終わったあとは呆然としていた記憶があります。たしか四年前のことでした。(実況動画としての質も高く、moonや引いてはラブデリック系列の知名度にこの動画が大きく貢献し、先日のmoon特集号のファミ通でこの動画の実況者がインタビューを受ける程になっていました)

こんなに身勝手な作品があるのか、あっていいのか、そう思った記憶があります。とっ散らかっていて、過激で、でも人は傷つけない、みんな好きに生きろ、そんな様子が描かれていました。

また漠然と王道RPGゲームを皮肉るような作品がもともと好きだったこともあり、それはもう自分にとって大好きなゲーム、憧れの作品になりました。

それは初めての脚本演出をさせてもらったお芝居に如実に現れ、めっちゃ怒られたりとても褒められたりしました。

おととし、現時点での最後の脚本演出作品「moon walk」があります。その時点で自分がmoonから得られたもの、20年の人生の中で大好きな作品たちから吸収したものすべてを自分の作品として再発見・再構築して作ったものでした。

まさか自分の手でmoonをプレイする日が来るとは夢にも思わず。

実際にプレイして、呆れるほど聞き漁った音楽の数々を再び自分の手で耳で聞き、イベントに遭遇しました。ずっとプレイしていたような気がします。ずっと長い間。

一番好きなシーンはどこかと言われたら、ロケットが打ち上がるシーンです。これまで生活していたムーンワールドの地を離れ、世界の真に迫る冒険に出る一幕。かつて自分の舞台でもロケットを飛ばしました。好きなので。自分でプレイしてもやっぱり好きでした。

買ったまま置いてあるゲームがたくさんあるのでmoonが終わったらやろうかななんて思っていたんですが、しばらくはゲームなんてやめて早く寝るかもしれません。プレステを起動する気には当分なれない気がします。一年前にUndertaleのGルートをクリアした時もゲームができなくなりましたが、それとはまた違った感覚です。

たまたまタイミングが重なり、moonはニンテンドースイッチに移植されました。買いました。2000円です。安い。いつか気が向いたらそっちもやろうかなと思います。まだ見られてない会話とかたくさんあると思うので、今度はもっとゆっくり歩き回りたいな。いやもう一回あのゲームをやりたいなんて、冒涜もいいところなのですが。なので弟に遊ばせています。

兎にも角にもmoonをプレイするのはもう終わりになりました。寂しいですがそういう作品なんです。

そういえばクリスのライブイベントも大好きでした。KE-RA-MA-GOはとてもいい曲です。

また長々と書きます。




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