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SFローテ期待の若手

SF好きのあかです。NPBでは春季キャンプが始まり、MLBももう少しでスプリングトレーニングが始まり開幕へとチーム作り終盤に差し掛かっていますが私が応援しているサンフランシスコジャイアンツでは大きな問題が生じています。それは…

ローテが足りない

これが現在の先発ローテーションです。

SFの現在のローテ

ちゃんと5人いるじゃんと思いきや去年最多イニングを投げたウェブはともかくハリソン、ウィン、ベックはそれぞれ7、5、3先発しか経験がなくMLBでまともにローテを回した経験がありません。
残りのヒックスは今年から先発再挑戦であり、MLBではSTL時代に8先発し散々な結果であったためこちらも3番手として頑張って欲しいですが先発ローテとして過度に期待はできない状況です。
オールスター明けには実績十分のコブ、レイが復帰予定のため2024年の問題というわけではないですがそれまでどうするかという問題を抱えています。

なのでタイトルではいかにも今年MLBで試してみたい若手みたいに書きましたが実際は頼らざるを得ないMLBレディーの若手の紹介になります。



鄧愷威


台湾出身、2019年サムダイソンとのトレードでMINから加入。ルール5ドラフト対策のため40人枠入り。
その恵まれた体格から最速97マイルの速球、80マイル半ばの空振りを奪えるスライダーで奪三振の山を築く。特にスライダーは空振り率46%以上を誇りこれはシャーザー並みである。
傘下ではハリソンに次ぐ奪三振マシーンでどの階層でもK/9は10を超える。ハマった時は凄まじいが四球が多いため余計なランナーを出し失点につながるケースがよくみられる。
その奪三振率と与四球率からリリーフ起用を想定されているがマイナーでは先発登板のみであり球種も2つ以外にチェンジアップ、カーブ、そして本人曰くシンカーもあり、先発として十分持っているのでまずは先発で試したい。



メイソンブラック


2021年ドラフト3巡目85位。
恵まれた体格と低いアームアングルから放たれる最速98マイルの速球と80マイル後半の急激に曲がるスイーパーで三振の山を築く。
奪三振と与四球率が多く基本的な投球スタイルは鄧愷威と同じだが彼に関してはフォーシーム(シンカーも?)とスイーパー(スライダー)のツーピッチなのでより中継ぎ向きではないかと言われている。


トレバーマクドナルド


2019年ドラフト11巡目326位。ルール5ドラフト対策の為40人枠入り。
低いアームアングルから平均95マイルのフォーシーム、シンカーと曲がりの大きなカーブ、また80マイル後半のスライダー/カッターと沈むチェンジアップが武器。
2023年はリハビリで出遅れたものの7月の復帰登板からは37.2回を防御率0.96、WHIP0.85と素晴らしい内容でシーズンを終えた。
コマンドも良くなったが前よりもどんどんゾーン内に投げ込んでおり打球コントロールも良く、ゴロ率75.6%とA+の打者を圧倒した。ゴロで打ち取るのはSFが取り組んでいることなのでそこの相性もいい。
まだ22歳と若くAA以上を経験してないことから開幕即MLBということはないだろうが今年AAで好投を続けると打者天国のAAAを飛ばして昇格する可能性も高い。



カーソンウィゼンハント


2022年ドラフト2巡目27位。
最速96マイルの速球と球界随一のチェンジアップをコンビネーションとする傘下3位のトッププロスペクト。
チェンジアップは一級品で速球と同じ振りからブレーキの効いた昔ながらのチェンジアップで空振りを量産する。先発として上のレベルに行くにはカーブでカウントを稼いだりできるように質を上げていきたい。
コントロールも傘下では比較的安定しておりAから始まった2023年は一気にAAまで駆け上がった。AAでは何試合か四球が多くなったりと少し躓いたが順調に見えたところで左肘捻挫でシーズンを終了した。
なお彼の怪我がなければ2023年中にベテランバルク要員をトレードに出す可能性があったとされ去年中にハリソン、ウィゼンハントとSFが誇る左腕トッププロスペクトの同年デビューが見られたかもしれない。

肘の捻挫なので、トミージョンなどメスを入れる必要はなく、またリハビリは順調でスプリングトレーニングには間に合う予定らしいので、そこで結果を出して開幕MLBを勝ち取って欲しい。
彼はフライボールピッチャーなのでPCLに行って欲しくない…


ランデンループ

2021年ドラフト12巡目356位。
約3000rpmと高いスピンレートを誇るカーブで三振を奪う右腕。カーブはカウントを稼ぐためにも使えます。
また、コントロールも優れており、四球をあまり与えません。シンカーは、ドラフト時には最速89マイルだったものが91〜95マイルにまで上昇し、左打者から逃げるように動きます。先発として完成させるためには、第三球種のスライダーやチェンジアップを磨く必要があります。
2023年に10登板で防御率1.74、K/9が12を超えるなど活躍していましたが、6月末に怪我(部位は未発表)で離脱し、そのままシーズンを終えました。

まとめ

こうしてみると、今季リーグ優勝したAA勢が素晴らしいですね。野手陣の中にも優れたプロスペクトが多く、未来に期待が持てます。この中で、開幕からローテを支えてくれそうなのはウィゼンハントや鄧愷威などでしょうか。ブラックも一度は上で先発として試してほしいですね。
SFには、捕手として球界トップクラスのフレーミング能力を誇るベイリーがいますので、特に昨年AAAでバートと組んでいた鄧愷威やブラックなどのBB%が改善するのではないかと思っています(バートは股関節の怪我以降、フレーミングが悪くなったので)。ここに名前が出ていない中で、活躍によってはシーリングが高そうなバードソングや、AAの優勝に貢献したセイモアなどの昇格もあるかもしれません。昇格はないにしてもトレードで活躍したラグスデールなど期待できる面々が揃っています。
それにしても、彼ら全員がザイディ政権下で獲得した面々で、特にマクドナルドやループは下位指名なので、その辺りは見る目があるなと思います。先の2人やデビュー勢でも、ハリソンやベックといった選手が球速を上げる育成力は確かにあるなと感心させられます。SF投手の育成は、Aリーグなどの下位では球速を、AAリーグなどの上位ではチェンジアップなどの変化球を明確に分け、うまく機能しているように思えます。

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