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老人の衣を着た少女

職員さんとの会話。

「さがらさん卯年なんですか?」

「はい。人生ほんとあっという間ですよねー。
もうすぐ48才ですけど、
考えている事は本当に20代位から変わってないんですよねー」

「私だってそうよー。
子供の時、大人の人はすごい立派だなぁって思ってたけど、実際大人になってみると、私なんか全然立派じゃないし。昔の人は立派だったわよねー」


そこで、ふと思いました。
確かに、現在高齢の方は、戦争やその後の復興の時代、高度経済成長、バブル期など沢山の時代を乗り越えて来て、私よりも大変な時代を乗り越えてきている筈です。
きっと立派でもあるのだと思います。

ただ、だからと言って、私達と違うとは思えないのです。

私は顔や皮膚・頭髪・背格好は48歳のおじさんだけど
些細な事でくよくよしたり、びくびくしたり
小さなことで喜んだり、ときめいたり
いまだに夢みたりしています。

80歳のおじいさんも
90歳のおばあさんも
老人の衣を被っているけど
心は少年少女なんじゃないのかな

と思うのです。

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