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12年前の手術を振り返る(膵胆管合流異常)1/3

2012年11月に胆管全摘手術をしました。
それに至る原因は、膵胆管合流異常によります。


膵胆管合流異常とは

胆管と膵管が十二指腸壁外で合流する「先天性の形成異常」です。
膵液の流れる管と、胆汁の流れる管の合流する場所が、正常より手前に形成され、肝外や肝内の胆管が拡張する先天異常です。
肝臓で作られる担汁と膵臓で作られる膵液は、それぞれ胆管と膵管を通り十二指腸内に排出され、口から摂取された食事を消化する役目をしています。

正常では、胆管と膵管の合流箇所には括約筋があり、膵液が胆管に逆流しないように調節されています。
括約筋の作用が及ばない十二指腸壁外で合流する為、膵液と胆汁が相互に逆流し、膵液が胆道内に逆流すると胆道がん、胆石形成、胆道感染、黄疸の原因となり、胆汁が膵管内に逆流すると膵炎、膵石の原因になります。


膵胆管合流異常による治療(=手術)

手術で拡張した胆管と胆のうを切除して、肝臓側の胆管と小腸を吻合し、膵液と担汁が別々のルートで腸に流れる様にします。開腹手術です。


かなり時間の掛かる手術で、麻酔から目覚めた後の痛みも辛かったです。

次回発見に至る経緯を話します。

みなさん、本日もご自愛くださいね。

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