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椰子の木の思い

突然夜中に目が覚め起きてしまった。年明けに妹と電話で話しをした。私は母と暮らし認知症になった母を世話していた。妹が言うには、家に来たら、私が居なかったと、言う。私は、マグロの刺身やら、母の食べ物を買って来るための外出なのだが、私を責めるのは、筋違いだと思い目覚めてやるせなくなった。

妹は、私は仕事仕事の日々だからと笑みを浮かべて、グアムに行ってくると出掛けたではないか。私は、母は今元気だからと行ってらっしゃいと優しく、玄関先で言ったことは忘れているみたいでした。

母さん南の島に行けないけど、リゾートホテルのお風呂や、海辺のお散歩しようね。と頻繁に連れて車椅子に母を乗せて歩いた。一番行ったところは、近くのテーマパークのパスポートを作り、日々歩きまわった。

ある日突然母が口にした言葉は、この椰子の木大きくなったね。あんたが小さい頃から、ずーっと見ていたね。と、私も本当だね小さい時から見ているねと返事していた。

たとえ認知症になったとは言っても母の脳の中には宇宙があった。

今思うことは、思い出せないほどの過去の話をされるより、私自身母に感謝され、ジェトコースターの音と一緒にありがとうと叫んでくれた母との人生は、最高の人生の時を過ごせたと思う。

さあもう一度眠ろう。なんと言われようが、これからはさらにグレートアップの人生で行こう、目覚めたら、自分の人生歩もう。過去も素晴らしい明日からはもっと素晴らしいと呟きながら、おやすみなさい。


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