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カウントダウンライブに行けなかった話。

先週の「M-1グランプリ2023」の話に引き続き、今週も『去年書きそびれたこと』をテーマにしようと思います。
例年、大晦日の12月31日は全国各地でカウントダウンライブが開催されますが、自分の好きなアーティストの方々も例に漏れず開催することとなりました。
自分が狙っていたライブは、12/30(土)と31(日)の2日間。31日のほうはファンクラブ会員限定の年越しライブ。
両日行きたい!と思い、ファンクラブの先行応募が始まった際は両日ともエントリー。以前のカウントダウンライブのチケットは一発で当てられたことから、ここで両日とも当選できるだろうと思っていました。
しかし…結果は30日のみ当選で、31日は落選。
両日とも落選してしまった人もかなり見かけたこともあり、どちらか一日だけでも行けるのであれば幸運だなと感じていました。

ただ…やはりどうしても31日も行きたい。
ファンクラブ会員だけでカウントダウンの瞬間を迎えられるのは非常に魅力的で、それと同時に『自分が本当に行きたかったのは31日の公演だったんだな』と思っていたことにも気づかされました。
言うても1次抽選だし、まだチャンスはあるだろうと構えていたのですが、その後も2次抽選、3次抽選、リセール…と落選していくたびに、気持ちが摩耗していくのを感じていました。
抽選エントリー時に、住所やクレジットカードの情報を誤って入れてしまったのか?と疑いもしましたがそんなことはなく、じゃあ何故落選なの?と考えたときに、自分がこのライブに要らない人間だからだ、と言われているように感じもしました。
そんな中でも、チケット募集が始まるとリマインドしてくれたり、結果を気にかけてくれたりする友人もいて、有難いなと思いました。と同時に、「チケットをご用意することができませんでした」という文字列を見るたび、自分の力不足が原因でその想いに応えられていない気持ちになったのも事実でした。
よほどのブラックリスト会員でもない限り、適当なアルゴリズムにぶち込まれた結果を返されているだけなんですけどね…。

結局、ラストチャンスだった機材席開放の抽選も逃し、30日のみ足を運ぶことに。
ライブの内容自体は良かったのですが、やっぱり心のどこかにつっかえがあるような心地でした。
31日に行けないことの他にも理由があるような気がしました。

31日の公演にあれほどまで行きたかったのって何故だろう。
『このライブを観たかったから』という気持ちが本当に最優先だったのか?

そんな風に考えていたからです。
そして、考えれば考えるほどにそれ以外の要因が強い気がしてきました。

2023年に開催されたライブは全部行けていたから、全通記録に傷をつけたくない。
ライブ会場で会いたい人がいる。
周りの会話についていけなくなるのが怖い。『みんな一緒』がいい。

『ライブに行きたい』気持ちに変わりは無いですが、おまけの要因に気を取られすぎていて、純粋にライブを楽しみたい気持ちが希薄になっていたように感じました。
自分と同じようにチケットを欲していた人たちにも、そんな気持ちは無かったのかな?とちょっと気になりました。

結局、31日は近所の映画館のレイトショーを観に行き、映画に見入っているうちに年を越していました。
友人も何人か31日の公演に行っていたことは知っていたので、今頃みんなは楽しく過ごしているに違いない、なんて気持ちに素面で耐えられる気がしませんでした。

純粋にライブを楽しめていた頃の気持ちが、ちょっと懐かしくなりましたし、少しおまけの要因から目を背けることでそうした気持ちを取り戻したいな、と感じました。
それに気づけただけでも、今回カウントダウンライブに『行かなかった』選択をして得られたものはあったのかなと感じています。

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