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日比谷野音できゃりーのライブを観てきた話。

自分と同い年の『スター』と呼ばれる人たちって、つい応援したくなりますよね。
自分は1992年度生まれなのですが、同い年の人たちを挙げてみると、例えばこんな感じです。

・霜降り明星(お笑い芸人)
・吉岡里帆(女優)
・本田翼(女優)
・きゃりーぱみゅぱみゅ(歌手・モデル)
・King Gnu(ミュージシャン)※井口さんだけ93年度生
・菅田将暉(俳優)
・有村架純(女優)
・SUSURU(YouTuber)
・紗倉まな(セクシー女優・小説家)

ほんとに逸材とよべる人たちばかりで、活躍を目にするたびに『自分も頑張りたいな』と思います。

今回はこの中で「きゃりーぱみゅぱみゅ」のライブに行ってきたお話しをさせてください。

去る7月15日(土)、日比谷野外音楽堂で開催された
「祝・日比谷野音100周年 きゃりーぱみゅぱみゅ Special Live 2023 - Midnight Sun -」を観てきました。

日比谷野外音楽堂の100周年記念とのことで開催されたこのライブ。
以前から、名前は聞いていたのになかなか行く機会が無かったライブ会場でしたが、きゃりーの音楽は普段からよく聴いていることもあり、良い機会だなーとも思いつつチケットを手にしました。

地下鉄の霞が関駅を出て、しばらく歩くと日比谷公園に到着。周囲に立ち並ぶビル群も目立つ中で、木々が豊かに生い茂っていて束の間の静寂をたたえている…そんな、清涼感のある場所でした。
その一角に日比谷野外音楽堂はありました。野外の一角に存在する、高くそびえ立つレンガの壁に囲われているライブ会場です。入場口をくぐる瞬間、にわかに『この中で一体、何が行われているのだろう』と、秘境へと探検しに行くときのような好奇心がわき上がりました。
場内に入ると、ステージに対して円弧上に客席が並んでいるのが見えました。幼い頃に遊びに行っていた公園にも、こんな感じのステージがあったと思い出しました。時々開催されるヒーローショーなどに使われるような、そんなステージ。一抹の懐かしさを胸に、チケットに書かれた座席を探します。C9列なんて結構後ろのほうかなと思っていましたが全然そんなことなく、この位置であれば、たとえステージ上にヒーローが現れてもよく見えるな、なんて思いました。
ステージを見ると、生け花に装飾されたセットが組まれているのがわかりました。木々に囲まれているこの場所に溶け込んでいて、自分自身もどこか森の奥深くに来ている心地がしました。入場口をくぐったときにわき上がった、秘境へ赴くような想いも、あながち間違いではなかったのかもしれません。

開演時刻は17時30分。近頃は陽が長いこともあり、じりじりと焼きつくような太陽の陽を、まだ肌で感じられる時間帯です。
入場用に流されていたBGMが止み、これからライブ本編が始まることを告げました。屋内のライブであれば、ここに暗転が加わることで視界が大きく変わり、否応なしに気持ちも切り替わるのですが、屋外だとそういうことはないので、フラットな気持ちでライブの世界へと誘われていく心地がしました。

そして、ライブの感想。
まず、セットリストはこちらです↓

良すた
チェリーボンボン
スキすぎてキレそう
キミに100パーセント
きみのみかた
もんだいガール
ファッションモンスター
すんごいオーラ
Unite Unite
夏色フラワー
CANDY CANDY -remix-
どどんぱ
にんじゃりばんばん
きらきらキラー
きゃりーANAN
Super Scooter Happy
一心同体
ゆめのはじまりんりん -album mix-
原宿いやほい
最&高
<アンコール>
つけまつける
ちゃんちゃかちゃんちゃん

きゃりーぱみゅぱみゅ、花畑と化した野音で祝祭 自身の結婚と靴底発見にも言及(ライブレポート / 写真14枚) - 音楽ナタリー

改めて楽曲群を眺めてみると、わりと新旧の楽曲がバランスよく配置されていたことに気づきました。ライブ中や終了直後は、結構初期の懐かしい多かった印象を抱いていましたが、意外と最近のアルバム収録の楽曲もラインナップされていました。
きっと、自分が思い入れを感じる楽曲が初期のものに多いからだと思います。そしてそれは、きゃりーがメジャーデビューした2011年は、自分が大学進学に伴い上京した年だったことも関係しているように思えます。
当時上京したてで、まだ自分の生活が馴染まないアパートの一室で、ふと「PONPONPON」のMVをYouTubeで見掛けたことを覚えています。当時から、中田ヤスタカさんプロデュースのPerfumeやcapsuleは好きだったこともあり、『また新しくヤスタカさんプロデュースのアーティストが増えたんだ』と、新しい発見の瞬間でもありました。新生活に慣れていなかった自分にとって、また1人活動を追いたい人が増えたことはある意味希望でもありました。
だからやっぱり、その頃に発表されていた楽曲は、当時の気持ちも併せてよく覚えているのだと思います。「つけまつける」はかつて「SMAP×SMAP」でSMAPと一緒に歌っていたな、とか、金曜日の夜は「キミに100パーセント」のオープニングで始まる「クレヨンしんちゃん」を観ていたな、なんなら初めて行ったクラブイベントでも披露していたな、とかそんな些細なことではあるのですが…。

確か、きゃりーも曲間のMCで「もうこの歌手活動を続けてきて13年…」みたいなことを言っていたのですが、『13年』という期間が、自分が上京してから今に至るまでの期間と一緒だったことを妙に嬉しく思えました。
自分はこの13年の中で大学生活を送り、卒業して現在に至るまでは社会人をやっているのですが、その日々の中で『自分と同じぐらいの時期に転機があった、同世代のアーティスト』として注目していたのだと改めて気づきました。アルバムリリースやツアー開催、テレビでの特集や歌番組・バラエティ番組への出演。ファンクラブも入会している熱狂的ファン、と言われると『ちょっと違うかも』と思ってしまいますが、自分で思っている以上に気にかけていた機会は多かったのだなと感じました。Coachellaに出演した時は本当に凄いなと思いました。同い年のスターが、ついに世界に羽ばたいていくんだと思えて。
もちろん、立場やキャリアなんて全然違うし、肩を並べようなんて気はさらさらなくておこがましいとも感じるのですが、『お互いの居場所で最大限頑張ろうとしている』なんて共通項は見出せるのかな、とも感じています。

一方で、きゃりー自身の足跡(そくせき)を感じられる場面も数多くありました。
開演後にステージ上に出てきた、仮面をつけた楽器隊の方々。演奏の中きゃりーが登場したのですが、これまた仮面をつけた男性と腕を組んで一緒に、ステージ中央まで歩いてくる。ウエディングドレスを彷彿とさせる衣装で、これって自身の結婚をオマージュしているのかな?と感じました。MCでも結婚の話題に触れており、人生の転機と呼べる出来事をまたひとつ迎えたことを改めて実感しました。
今回のライブのテーマ・コンセプトもきゃりーが発案。ライブタイトルにもある「Midnight Sun」は訳すと「白夜」。「白夜の中でひっそりと行われるお祭り」がテーマで、きゃりーが最近ハマっているというケルト音楽を取り入れていることもあいまって、北欧民族のエッセンスを感じられました。生け花を使ったステージ装飾もあいまって、すごく自然みに溢れるステージだなと感じました。『原宿系』コンセプトの衣装やセットだった頃からを知っているからこそ、歳月を重ねるにつれて趣味や嗜好も変わったのだと感じました。

あとは、MCでのワールドツアーの話。片手にはきゃりーの写真が写っている色紙を、もう片手にはボールペンを持って、「サインして」と言いたげな表情できゃりーを見つめていた客席の女の子。ファンサービスのためにサインを書いてあげようとしたけど…というエピソードを、言葉巧みに、ジェスチャーや豊かな表情も交えながら話していました。
なんと言うか、世界を巡っているうちに色んな出逢いや出来事があって、ひとまわり成長して帰ってきたんだろうなとわかるエピソードでした。そして、自分と同い年の人が、これほどまでに多くの経験を重ねていることがやっぱり凄いなーと、つい感慨深くなってしまいました。

ライブの感想としてはこんなところでしょうか。
演目の良さは言わずもがな、日比谷野音のロケーションもすごく良かったです。
自分と同い年のアーティストとして今後も応援したいと思う次第ですし、いつの間にかそれほどに想い入れが深くなっていたことが、今回新しい発見でした。

最後は、きゃりーがライブの最後にも言っていた言葉で締めようと思います。

“いつも心にファンタジーを”

追伸
ヘッダー写真は、ライブ中の一幕を映したものです。今回は撮影OKのタイミングがありましたので、そのときに撮りました。
やっぱ野外ライブは良いよね…。照明の演出が自然に映える感じがなんとも良いです。

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