第七回実作・第八回梗概提出

実作は、高山羽根子さんのお題「ワンシチュエーションで書け」というもの。梗概を提出した時点で、一万字前後の比較的短いお話になるだろうなとは予測していたのだけれど、結果的には七千五百字ということで、思っていたよりもだいぶすっきりとまとまった。
短くまとめられたことはよかったのだけれど、予測からだいぶずれてしまったのはまだまだ読みが甘いという反省が。
書こうと思えばもういくつかエピソードを追加して引き伸ばすこともできそうだったけれど、この手の内容だとこれ以上書いても冗長になるだけだと判断してすっぱりと終わらせた。
こういう判断ができるようになったのも個人的には成長というか、以前であればもう少し文字数にこだわってしまっていたようにも思う。
個人的には梗概からの実作化という意味では、いろいろな情報を付加することもできたし、物語の密度も悪くない感じで、それなりにうまくまとめることができた感触はある。どう読まれるかはわからない。
未来から持ってきた(らしい)道具、というのをいくつか登場させているのだけれど、これは意図的に単純な物、わかりやすい物を出すことを心掛けた。奇抜な発想や、見たこともない仕掛け、みたいなものをSF的には求められるのかもしれないけれど、ふだんそれほどSFに親しんでいない人でも受け入れやすいような作品を目指しているので、シンプルさやあえてどこかで見たことあるような物を出しながら、それを使って奇妙な話を語っていくということをやりたい。

梗概は斜線堂有紀さんの「始めと終わりでタイトルの意味が反転する物語を」というもの。
課題が出されてすぐに、提出したタイトルと、出だしとオチを思いついたのだけれど、果たしてこんなにすぐに思いついたものでいいのかと警戒してしばらく寝かせていた。しかし、それ以降とくに面白そうなアイディアも浮かんでこなかったので、そのまま活かすことにする。
ストーリー展開もとくに悩むことなく、入れ込みたい要素をいくつか挙げてみて、上手くはまりそうなものを当てはめ、という感じで全体もほぼ一発書きで完成。
問題というか、自分なりの課題としては、できるだけこの実作を12000~13000字くらいでまとめたいということ。だらだら書くとふつうに規定枚数に達してしまいそうな気もするけれど、梗概の時点でのボリューム感としては12000字で収められると考えているので、その辺りの精度を高める訓練という意味も込めて、意識していきたいところ。

短編をもっといろいろと書きたいけれど、これの次に書くのは最終実作なのだった。以降は自分なりに何かしらを設定して、コンスタントに小説を書いていきたい。

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