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転生の炎

2021年6月現在、ドラクエウォークではプロ野球パ・リーグとのコラボというまさかのコラボレーションイベントが開催されています。

ドラクエウォーク未プレイの方に簡単に説明すると、パ・リーグのスタジアム観戦に行くとドラクエウォーク内で球団ユニフォームやキャップを被ったコラボモンスターが出現したり、ドラクエウォークと球団のコラボグッズ展開が行われる、といった内容です。

なぜ野球…もっと先にコラボすべき作品が山ほどあるのでは…と思わずにはいられませんでしたが、きっと様々な利権が絡む所謂大人の事情というものでしょうから、それについてはひとまず置いておくことにしましょう。。

私自身はプロ野球は全くの門外漢でセ・リーグとパ・リーグの違いも分からないくらいなので。。横浜スタジアムでの試合だったら観に行こうかな、と思っていたら横浜ベイスターズはセ・リーグの球団だったようです、、パ・リーグ球団の球場はいずれも遠方だったため、現地で楽しむことは早々に断念してしまいました。

ただ、それぞれの球団のモチーフとなった限定モンスターはどれもかわいいですし、双方のファンには嬉しいコラボなんだと思います。

ところで、楽天ゴールデンイーグルスはゴールドマンがモチーフとなっているのですが、これを見て私はある幻となった球団名とそれにまつわる祭(という名の事件)を思い出しました。

時は2004年、インターネットが広く一般的に普及してきたものの、YouTubeやニコニコ動画、サブスク動画配信サービスなどもなく、インターネットの娯楽と言えば「2ちゃんねる」しかなかった時代。まだ電車男も話題になっていない「2ちゃんねる」がアングラと言えた最後の時代だったかもしれません。

当時はまだほりえもんが逮捕される前、ライブドア社と共に一世風靡されていた時代であり、ついにはプロ野球業界への新規参入を表明し、球団名はネットで公募する、という斬新で話題性のある彼らしい手法で注目を集めました。

余談ですが、2ちゃんねるは忌み嫌われる陰湿な集団のように捉えられがちですが、その実、社会の縮図のようでもあり、匿名であることから現実社会よりも人間の負の面が現れやすいというだけで、利用している各個人は当然普通に生きている一般日本国民なのですから、その根底にあるものは現実の日本社会と大差はありません。

2ちゃんねるでは無差別に特定個人を誰彼構わず標的にするようなことはほとんどありません。一部のアンチによる個人叩きは大多数の賛同は得られないため、あまり騒がれずに静まるのが普通で、社会的に、倫理的に考えて問題があるような言動がある者がバッシングの対象となることが多いのです。

もちろんそれなら名誉棄損となることをしていいかは別ですが、逆に揚げ足取りや誹謗中傷が特定個人にダイレクトに届き、それによって追い詰めてしまう昨今のSNSの方にこそ恐怖を感じます。

ほりえもんの言動は当時から2ちゃんねらーとしては目に余るものがあったため、彼が叩かれるのは自明の理でした。そんな彼がまさに売名行為と言わんばかりの球団への参加表明、そしてネット投票による公募というのは2ちゃんねらーにとってはまさに格好の餌となったのでした。

その結果、投票結果にはほりえもんへの揶揄や「浦和レッズ」「阪神タイガース」「楽天」などのツッコミどころ満載の名前から、「ギャラクシーエンジェル」や「能登かわいいよ能登」などの当時の流行りアニメ・声優や当時2ちゃんねるで「ジェンキン寿司により、一躍人気となった北朝鮮拉致被害者といった時代を感じるもの、そしてクマー!のAA(アスキーアート)などカオスなものとなってしまったのです。

ところが、いざ蓋を開けてみるとなぜか「仙台ライブドアフェニックス」というランキングには存在していなかった球団名に決まり、再び物議を醸しました。結局は審査会により楽天が新規参入することとなり「ライブドアフェニックス」さえもお蔵入りとなってしまったのですが。。

もし「東北楽天ゴールデンイーグルス」ではなく「仙台ライブドアフェニックス」に決まっていたらドラクエウォークでのコラボモンスターは「ごくらくちょう」とかだったのだろうか、などと物思いに耽ってしまいました。

尚、この記事を書くにあたりネットを検索しているとつい先日、ほりえもんは「福岡北九州フェニックス」という球団を設立したようで、幻となった球団は、まさに「不死鳥」の如く現代に蘇ったようです・・・w

ネット投票事件には2008年の「Yahooきっずのポケモン投票でコイル一位にして消防ども泣かそうぜ」という事件が挙げられていましたが、その先駆けとなった事件があったことは皆さんの記憶にも留めておいていただければ幸いです。

#DQウォーク
#ドラクエウォーク
#パリーグ

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