安倍晋三元首相「帰りにでも日刊ゲンダイを読んでみてくださいよ」

「帰りにでも日刊ゲンダイを読んでみてくださいよ」この旨の発言をしたのは、昨年10段に倒れをしくもなくなった安倍晋三元首相だ。彼が首相在任時の発言である。この発言を引き出したのは、現在立憲民主党所属議員の階猛議員だ。階議員は憲法が改正されれば表現の自由の解釈が変わり、言論統制が起きてしまうのではないか。それが起きれば国民、ひいては言論機関である新聞社やテレビなどのマスコミが萎縮してしまうのではないか。当時、反政権のコメンテーターが次々と降板していたことから、もうすでに言論機関の萎縮が始まっているのではないかと述べた。それに対して安倍元首相が、「言論機関が萎縮しているというなら帰りに日刊ゲンダイでも読んでみてくださいよ。これが萎縮している姿ですか。」と返答した。当時閣僚だった石破氏、麻生氏をはじめ国会が爆笑の渦に包まれた。日刊ゲンダイは反政府反自民党で有名な日刊誌で、この発言を経て、権力に媚びることなく報道している自負がある。夕刊紙が時の政権を過激な表現を使いながら批判するのは当たり前で、健全な民主主義にとって必要不可欠だとコメントを寄せた。また安倍元総理は言論機関が萎縮しているというのはむしろ言論機関に失礼だとも発言した。野党議員の言論機関が萎縮しているという発言に対し、夕刊紙を用いて返答した安倍元総理のウィットに富んだ発言だった。
確かに反政権、反自民党の記事を出し続けている週刊誌があるにも関わらず、まとめて言論機関が萎縮しているなどとの発言はその言論機関に対して失礼であり、ひいてはそれこそ言論機関全体を侮辱することになりかねないだろう。
ただ言論機関の中には、批判ありきの偏向報道をしているものもあることは否めない。実際、日曜朝の番組のコメンテーターの中には福島第一原発の
処理水のことを、未だに汚染水と発言してみたり、普通の人間では想像できないような角度である出来事を無理やり政権批判につなげ当時の安倍政権まで遡って批判する者もいるようだ。マスコミの思い通りにならない政権は不要とばかりの批判を繰り返しており、火のないところに無理やり火をつけて
煙を立てるような偏向報道もある。言論機関はもちろん、政権御用達である必要は全くない。様々な思想や立場から報道をすることこそ表現の自由が保証される我が国での言論機関の使命であろう。しかしながら政権批判ありきで報道してしまえばそれは偏向報道と言わざるを得ない良いと思える政策は良い政策だと広め、悪いと考える政策はどこが悪いのか、対案も含めて検討していくようなそういった言論機関が求められるのではないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?