もうどうしたって僕達は 愛することやめられないから
これを書き始めたのが一昨日の夜なので、時系列がバラバラなのは悪しからず。
長らくサポート陣の一端を担わせていただいている、女性シンガー『ユキノユーリ』さんのライヴでしたよ、話。
※4月12日の夜中に書いている
明日13日は下北沢HAUSでユキノユーリさんのワンマンライヴのサポート。
ソールドアウトとのこと。おめでたい。
『いわでンち』と銘打った、作曲&ギタリスト&プロデューサーの岩出さんの生誕祭を兼ねたレコ発なので、いつものバンドセットワンマンとはやや趣向が異なる。サポートチームも大いに歌い、喋り、叫ぶ(?)姿が見られる、ある種貴重なイベントだ。
ユキノユーリ女史、並びに岩出さんと知り合ったキッカケは、今を遡ること7年前、友人からメールが届いたことに端を発する。
「あと6日で23曲叩けるドラマー探してるらしいんだけど」
所謂、特急案件というやつ。前任者が『急遽なんらかの事態により出演できなくなる』というのは、ままある話で。どういう因果か自分の場合は「明日叩けない?」や「今日の夜空いてる?」系の話が舞い込むことが多かったので”完全に暗譜して全部キメ打ち”といった条件が付与されたりしない限りは喜んで引き受ける。
「やるです〜」
ちなみにこの時点で『誰の』『どんな曲を』やるのか知らない。我ながら前のめりだなと思う。仕事を紹介してくれたのが信頼の置ける友人/先輩というのも大きい。
以降、バンドセットという体制のたびに呼んでもらえている。
バンドワンマンだけでなく、ファンイベントのゲストに招いてもらったりもした。
ほかライヴDVDやMV、CDにも参加させてもらった。ありがたい限りだ。
既に観たことのある人ならお分かりの通りだが、ライヴも然ることながらリハーサルも終始ゆるく、弛緩したムード。いただくオーダーは毎度「好きにやっちゃってください」の一点のみ。常に誰かしらがふざけていて、誰かしらが笑っている。素敵さに全振りしているような、ありがたく、愛おしい現場である。一応言っておくと、やるべきことは真面目にやっています。
来てくれるお客様も温かい。バックバンドの一員でも、存在を認知して、時に声を掛けてくれる。身に余る誉れというもの。
そしてユーリ女史、僕が知る限り史上最高のファンサービス精神の持ち主。感心を通り越して溜息すら出るほどの、驚くべきホスピタリティと愛嬌。
勿論『ユキノユーリ』という自身の屋号を背負って矢面に立つ以上、一手に引き受けるのが使命ではあるのだけれど。それにしたってすごい。筆舌に尽くし難い。
みんながみんな、常に一生懸命だ。
その輝きに、一緒に照らしてもらっている。
そして今日が4月13日(ただしくは日付が変わって14日)ライヴを終えて家に帰ってきたところ。
いい写真。
毎度、ものすごい熱気と歓声に元気をもらえる。今日も圧倒された。
今回も「楽しかった」に尽きる。
ユキノバンド、実は演奏中の記憶があまり無い。それだけ楽しくて「わー」となっているんだろう。色んな現場の僕を目にしてくれているファンの方も
「あくとさんが一番のびのび演ってる場所ですよね」
なんて言ってくれる。基本的にはどの現場ものびのび演っているので、その”のびのび具合”の多寡や優劣については自分の中での意識は特にないのだけれど。
いつか僕が音楽家人生の幕を閉じる時に、絶対に思い出す場所であることは間違いない。
ユーリ女史の背中越しに、たくさんの人が手を振り上げている。声を張り上げて、全身全霊で楽しみ尽くしている、あの空気。
岩出さんとベースのヒカルくんと、本番中にも関わらずふざけ合って笑いが止まらなくなる、あの瞬間。
「この景色をずっと覚えていよう」と。
確かにそう思うのだ。
今回も心の底から、ありがとうございました。
ユキノユーリファン向け、ドラマー目線の話。
現存する曲は全曲演奏してきたので、その中から個人的なランキングをつけてみる。
<演奏するの大変だよランキング>
Black of White
Sense of Sight
P.M.P
For Your Faith
Tokeru
1〜4は『速い』『細かい』『めんどくさい』の三拍子が揃っている。BPMは『Sense of Sight』が最速だけれど、技量要求値がダントツで高いのが『Black of White』。しかしながら叩いていて楽しい曲ではあるのでセトリに入っていると嬉しい。自分以外に叩いてる人がいたら見てみたい。
5だけ世界がまるで変わる。これは違った難しさ。
<演奏していて楽しいよランキング>
バラードぜんぶ
Utopia
Real
Distortion
Worlds End
演奏する側としては、ミドルテンポ〜ゆっくりが大好きなので、基本的にバラードで静かに燃えている。『Regain Summer』とか『ラフドラフト』とか『Starring』とか。『Utopia』は一番得意なテンポ。最近だと『Time to Go』も。重たくてガツガツ刻むようなハードヒット系8ビートは軒並み楽しい。3〜5は速いけれど、どれもドラマティックなので色付けが楽しい。音の密度と加速度が試される部分。
<単純に好きな曲ランキング>
この辺は順位付けが難しいのだけれど、一番思い入れがあるのはユキノバンドの初リハーサルの時に最初に演奏した『プロローグ』。歌詞も好き。あとは『As A Reborn』や『Blueberry』も大好き。
次のバンドセットワンマンは7月27日(土)とのこと。ご期待ください。
読んでくれてありがとう。