【ゲーム感想】GhostWire:Tokyo

■プレイ理由
陰陽師とか都市伝説が好き。
公開されてたトレーラーで札投げたり印を結んだりしてた動きが良いなぁというのと色使いも綺麗で単純に好感を持った。鳥居がきれいで一番目が奪われた。
厨二心を燻ぶられるいいプロモーションだった

■プレイ日
発売してすぐやり始めました。日付は覚えていない。。。

■プレイ感
最初はムービーで取り残された感が漂ったが(主人公は一般人の巻き込まれた人なので)、KKが上手いこと導いてくれる。
主人公の暁人がとりついたKKにつっかかるのも分かるし、KKも自分の状態を説明したうえで嘆いていたので両方に肩入れできるし掛け合いが楽しいプレイを始めるとトレーラーで見た印を結んだり、方術を撃てたりで「コレコレ~」となる。幽霊?の説明も面白くてついつい読んじゃう。プレイヤーのTwitterでの反応が結構面白かった印象。知識人の実況とか面白いんじゃないか。私は超たのしかったのと、元ネタ知りたいーとなった。
全部妖怪関連はクエスト扱いになっているけど、妖怪が人間を驚かして遊んでる感や、人間がいないから逆に好き放題みたいな感じがとても楽しい。
もっと子供が多くて、ティーンエージャーの自殺が多ければもっと学生の都市伝説が多くなったりしたんじゃないかな、とか感じる。良くも悪くも古い。もっと新しい都市伝説みたい。
居住空間設定やネタが古い!けど、わかってしまう部分もあったり。日本社会の皮肉みたいなものも少しあったり(海外だとわからないはず)良くも悪くも日本を感じる。
細かいこと言うと、般若面は女性です。女性は鬼に生るのですよ。ただ、今回はソコじゃない。
黒い血の涙が止まらないんですよね。絶望するだけのことがあって、その時の仲間は仲間ではなくて利己的な人間ばっかりで世界が憎くてしょうがない。女性なら鬼と化すが男性だったから人型を保ってたんかなぁ。
一人称視点で色素収差をつかわれるとゲーム酔いしちゃう。※こういうプレイがしたいなーと思って設定を高めに設定しているせいもある。
ストーリーは単調で短いが、探索・収集物など気になる要素が多く作りこまれており好きな人にはすごく刺さるが、そうでない人には面白くもなく達成感も少ないものになっているように推察する。
とはいえ、猫に人生捧げている人いるし、猫又にお供え物を持っていくのが好きな人いるんだろうなぁ。やっぱり人を選ぶゲームだと感じる。
骨董好きや妖怪・怪物好きな海外の方には受けそうだけど、今の日本の時世や人間性が多く反映されている部分もアリ、伝え方が難しいようにも感じた。
留学経験とかあると刺さるんだろうか

より楽しむために
FPSとしては単調。※ただ、FPSとして作られた感は個人的にしない欲を言えば疑似オープンワールドではなくオープンワールドにしてくれれば、探索意欲のままに動いて予期しないイベントにいつの間にか足を突っ込んでた!みたいなホラー体験チックな感じになって世界観とマッチするのになぁ
「いつの間にか迷い込んでた!」「化かされた!」とかよく聞くし、そういうシチュエーション楽しい。発想が田舎かなぁ。
いきなりムービー始まるとビックリワクワクするので(この作品の場合、怖いという感情も引き出す)そういうユーザーが意図しない驚きがあっていい世界観だと思う
強制ゲームオーバーあってもいいと思う。理不尽な死。世界観的にあってもおかしくないかと。
現代日本では考えにくいけどこのゲームのやりたいことや世界観を考えるとアリ。リスポーンポイントを設置して...でもいいし、公衆電話まで行けば仲間からのフォローを受けられるとかいいと思う。
本当はよくないけど小さいころ「バリア」とかあったので日本人的には「結界」をもっと身近に使ってもいいんじゃないかな。簡易の聖域を作るとか...
般若側と「生死」「孤独と信頼」の対比にしたいのと、主人公にとっては「仲間=KK」が強いのでもっと主人公を「仲間=KKの組織(遠隔)」にして対比させると物語が際立つかもしれない。
ストーリーが短く大道展開なのでこういう仕掛け欲しいな

よかったところ
世界観などは飛びぬけていたこういう世界観好き、小説読みにはたまらないだろうなぁ...自分はすごく刺さりに刺さったw
メニュー画面。ここがラインアート?で、綺麗で繊細で音楽も相まって「日本!職人!」みたいなイメージがあって期待感がある。いつみても楽しい
画面酔いもすごかったけど、ムービーじゃなくても普通にプレイしているだけでも結構痺れる演出があったりゲームデザインはイマイチかもしれないけどよかった。
敵が多すぎるので集中できないけど徳を積みたい。海外のレベルデザインだとこれかもしれないな...とも思った。日本向けではないだけかも
イベントの内容が結構暗いし呪いや恨み・凄惨な現場とかあるけど、それでも暗くならないのって画面の綺麗さとモブが結構いい役割をしていてこのバランスのとり方がすごく上手。
呪いがあるといって行けば呪いの原因があって自分と解釈が一致しているのもいい。「人を呪わば穴二つ」じゃない。もっともっと人が死ぬわwなんなら自分一人だけが死ぬときもある
「生きている人間が一番怖い」の糞さ加減が出ているだけ。

話は変わっちゃうけど狗神は今回なかったな。。。ワンコとニャンコのあれがあるからなのかな......?
江戸時代と現代の妖怪メインで構成されているのかな...直近150年くらいに誕生したであろうメジャー妖怪。都市伝説だけってことかも。
選考理由がちょっと気になった。

私はラインアートが好きなんだろうな


別の感想

■基礎情報
URL https://bethesda.net/ja/game/ghostwire-tokyo

■発売日2022/3

■記載理由
空き時間でクエストや収集素材を集めたりしていたが、そろそろ一区切りつけようかな、と思いやり始めた。
クリアしたのは6/2。クリアにあたり、激情が揺さぶられるということはないが、満足感があったゲームだなと思ったこと、
(私は当たり前だと思うが)最後にプレイしてくれた人・開発の家族や友人に対しての感謝の一言が大きく入っていた。これが結構効いた。当たり前を当たり前じゃないと思える。感謝できるソレが何より素晴らしいと感じた。これからも応援したい。

■制作会社
開発元:Tango Gameworks
パブリッシャー:Bethesda Softworks

■基礎情報
組織のはみ出し者の勢力を追っていた通称:KK。東京渋谷で大規模な儀式が起こり肉体を消失し、儀式に巻き込まれ命を落とした手短な死者の体に乗り移った。
乗り移った体の持ち主は実は生きており、KKは持ち主にとっては同じ体に共存する意識体となる。
もちろん乗っ取りも可能だが抵抗する主人公・暁人はKKの能力を使い事件解決へ巻き込まれる!
途中、敵の攻撃で暁人とKKが引き離され一般の人間状態になったりと上手いゲーム作りとなっている。設定が上手いことゲームの仕様にプラスされていて要素はかなり面白い!

■ゲームのメイン仕様
妖怪たちを倒してストーリーを進める。
途中で発生するクエストや収集アイテムも面白いので寄り道しながら渋谷を探索。(人によってサブ)
■ゲームのサブ仕様
上記で貯めたポイントや勾玉でスキルツリーを進めてストーリーを進めやすくしたり戦闘をより多彩にすることが可能。(人によってメイン)

■最後までプレイできた理由
ゲーム酔いが酷く途中で何度も離脱している。なのに続けられた理由はやはり楽しいからだと思う。
天狗にビルの上まで登らせてもらったり、クレーンの先端まで行ってみたり、普段見る世界で実際は出来ないことができるワクワク感。
いきなり出てくる口裂け女!古くから伝えられてきた怪奇談とか都市伝説・日本文化が好意的に少し軽く描かれているのがとても好き。
あの世は彩度が低くシアン系でまとめられている。それもまた古い日本って感じがして良い。画面がひたすら好きで楽しいからだと思う。
ヴィジュアルの圧倒的強さと好みの一致も大きい!

■世界観
非常に現代と似た世界。30年くらい?遅いかもしれないが、それでも工事現場・集合住宅や唐突にあらわれる古いアパートと隣接する新しい住宅など混在加減がリアリティを持っている。
KKのアパートの内装や風呂沸かす装置や公衆電話など本当に古い...バブルを感じる。
画面は全体的に暗いため、印を結ぶ時のエフェクトが本当に綺麗。
浄化前の神社の鳥居も綺麗。浄化して使用可能にしているがヴィジュアルが良い。結界が貼られているという設定なのかな?
何かを探したりするときに「ぴちょん」と何かを垂らし波を起こして散策というのが良いなぁと思った。
音も視覚も快適で意味もなくなんどもやりたくなる。
夜で雨が良く降る世界のせいか、常に色が濃く照り返しが美しくエフェクトや光源が本当にきれいに見える。

■日本の表現の高さ
街は当たり前に渋谷だし家の様子も「あ~」と声に出る納得感があったが、それ以上にそれっぽいのは「木や森」「岩場」や崖の上の様子などに日本の自然を感じた。
画面の綺麗さ重視も分かるし雰囲気も似ている印象がした。
空気が澄みきりパキッとしており夜の森は漆黒だが開けた土地では蛍が舞い明るい。その様子や全体のコントラストが上手に表現されている、夢枕獏の陰陽師の清明の家の印象と似ている。日本人が好きそうな演出。
息の吸いやすさとか重苦しい空気みたいな日本語(日本人の感性?)が画面に出ているのが素晴らしい。
こういうのは通常キャラ表現で演出している感じがしているけど、画面全体で演出できるの強い!

よろしければサポートお願いします!