「子どもに任せる」ことが、子どもの「心を満たす」
「シンプルな子育て」「子どもに任せる」が一番の続き。
もっともっと、子どもの力を信じてほしい、そう思う。
「シンプルな子育て」は、「子どもがしてほしいことをしてあげる」ことである。
抱っこしてほしい、おんぶしてほしい、遊んでほしい、などなど。
ちょっとだけ抱っこでいい。
食事の用意をしている、仕事をしている。そんな時は、ちょっとだけでいい。10秒抱っこして、あとは、「あとでね」と今していることを伝えればいい。
なかなか難しいことはあるが、どんな時でも、どんな場合でも、「ちょっとだけ」でいいからやってあげてほしい。
その時、子どもは、十分とまではいかないかもしれないが、「心を満たす」ことができる。
それで済んでしまう場合がある。
「子どもがしてほしいこと」は、子どもが「心を満たす」ものである。
ぜひ、大事にしてほしいのは「一緒に」ということだ。
単純に「一緒にいる」だけでもいい。親が一緒にいるだけで、どれだけ安心感を持てるか、子どもからすると計り知れない。
その中でも、「一緒にご飯を食べる」「一緒におふろに入る」「一緒に寝る」をお願いしたい。
これは、これまで、幼児の保護者面談の際に、必ず聞いてきたことだ。何か子どもが不安そうな様子や、いつもと違う行動をすることがあると、ほとんどの場合、この3つのどれかが欠けていることが多かった。
この時にも、「してほしいことをしてあげる」ことができればいい。してほしいと言わないことはして。あげなくていいと考える。
例えば「一緒にご飯を食べる」。
同じテーブルに、それぞれの分がある。離乳食が始まり、自分で食べられるようになると、子どもは手を使い、5本の指を駆使し、ご飯を食べる。この時、どうしても、食べさせるのが当たり前と考えてしまう。
親が食べている様子を見ていると、子どもも食べたくなるのは当たり前である。できるだけ、自分で食べるようにしてあげるといい。
当然手で食べるし、こぼれるし。エプロンをし、下には新聞紙を敷いて、ということになろうが、自分で食べることの価値は大きい。
親は食べさせる人、子どもは食べる人ではなく、親も子どもも一緒に食べるということが大事だと思っている。
年齢、月齢にもよるが、自分で食べたいと思う年齢なのに、親がこぼれるのが嫌だ、後始末が大変、などと考えると、子どもがしたい、という気持ちを奪ってしまうことになる。
食べる、という人間にとって大事な欲。満たすためには、子どもが自分で食べられるように、設定してやり、待つことが必要である。
「親が意欲を奪っている」ことになる。
こうしたことは結構ある。
親が子どもがしてほしいだろうと、何でもやってしまいがち、である。
子どもはそう思っていないのに。
「子どもに任せる」ようにしてほしい。
してほしいかどうかを子どもが決める。
そうすることが、子どもの「心を満たす」ことにつながる。
そして、それが、親に対して信頼感を生み、自分の足でしっかり歩いて行けるようになる。
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