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「朝チア」も「ママチア」もやりたい!子育てママ・いのぱんの大いなる野望

2024年に活動15周年を迎える全日本女子チア部☆AJO。15周年の特別企画として、チア部で活動するメンバーひとりひとりのことを知ってもらうべく、個別インタビューを敢行。個性豊かなメンバーの人柄や価値観を語ってもらいました。

今回は2023年に12期としてチア部に加入した、いのぱんのインタビュー記事をお届け。3人の子どもを育てながらパン作りの先生など精力的に活動をしているいのぱんがチア部に加入したワケとは。(インタビュアー 木村公洋)


チア部を知ったその日に「私も入りたいです」

——チア部に入ったきっかけを教えてください

いのぱん:チア部を知ったのが「第1回応援アワード(2022年秋開催)」の前夜祭でした。私の知り合いが応援アワードにエントリーしていて、前夜祭でファイナリストが発表されるということで、知り合いに誘われて一緒に見に行ったんです。

前夜祭ではチア部のパフォーマンスタイムがあって、初めて見たチア部のパフォーマンスに感動して一気に心をつかまされたんです。「めちゃくちゃ全力でパフォーマンスしてて、すごい」って。

私は大学時代、チアリーディング部に所属していて、チア部のパフォーマンスを見ながら「この曲、学生のときに踊っていたなぁ」と思いにふけっていました。パフォーマンスの合間で、部長のクミッチェルが「私たちはチア部の活動を通して『応援であふれる世界』を目指しています」とプレゼンしているのを見て、「それはすごい。私もやってみたい」とスイッチが入ったんです。

——チア部を知った日に「入りたい」スイッチが入ったんですか?

いのぱん:はい(笑)。その後、クミッチェルに「私もチア部に入りたいんですけど、どうしたらいいですか?」と声をかけました。「年明けにメンバー募集のオーディションがあるから、それに応募してほしい」とクミッチェルが教えてくれたので、オーディションに応募して、合格しました。2023年春からチア部のメンバーとして活動しています。

——スイッチが入ったきっかけって何だったんですか?

いのぱん:きっかけも、いろいろありまして(笑)。私は大学を出てから薬剤師として働いていたんですけど、パン作りや朝チアをやりたくなって、そろそろ薬剤師を離れようと思い始めました。薬の調剤よりも食育が大切だと思うようになったんです。薬局では食育に携わることが難しいと感じたのと、組織を離れてフリーランスでやっていきたいという思いも芽生えたんです。

私は元々、困っている人を放っておけない性格で、困っている人を見ると手を差し伸べたくなるんです。チア部が掲げる「応援」もまさにこの姿勢だなと思ったのがきっかけのひとつ。

もうひとつは毎週行っている朝チアの活動です。薬剤師を目指して国家試験の勉強に励んでいたとき、「クイズヘキサゴン2」を毎週見るのが楽しみだったんです。番組に出ている上地雄輔さんが活躍している姿を毎週見て元気をもらっていたから、試験勉強も頑張れた。

かつての私が毎週テレビ番組を見て元気になっていたように、毎週の朝チアの活動を通じて出勤途中の人を元気にしたいと思ったんです。クミッチェルからオーディションの話を聞いたとき、「これだ!」と思って、薬剤師の仕事を辞めてオーディションに臨んだくらいなので、気合は充分でした(笑)。

余命宣告を受けたら、毎日パン作りがしたい(笑)

——チア部の活動以外に力を入れていることを教えてください

いのぱん:お米からパンを作るパン講師として活動しています。元々は忙しいママでも簡単にパンを作ることができる講座を受けて自分で作っていたんですけど、「もっとちゃんとしたパンを焼けるようになりたい」という思いが強くなって、本格的なパン作りにのめり込んでいきました。

最初は小麦粉のパン作りをしていたんですけど、並行して勉強していた腸活にくわしくなっていくうちに「小麦アレルギーで困っている人を助けたい」と思うようになり、今は米粉や生米(米粒)からパンを作っています。

——以前からパン作りには興味があったんですか?

いのぱん:私は子どもが3人いて、この数年は産休と育休を繰り返していて子育てに追われる日々が続いていました。

3人目の育休中に「あ、この生活ももうすぐ終わるな。何か新しいことをしたいなー」とぼんやり考えていていたんです。その時期に興味を持ったのがパン作りでした。

パン作りは本当に楽しいんです。パンは食べるよりも作るほうが好きで、作っていると瞑想状態というかマインドフルネスな感じになって没頭しちゃうんです。もし自分が余命宣告を受けて、死ぬまでに何をしようかと思ったら毎日パンを焼いていたいくらいパン作りが大好きなんです(笑)。

チア部に入って「一歩踏み出す勇気」を取り戻した

——チア部に入ったことで心境の変化はありますか?

いのぱん:「最初の一歩を踏み出す勇気」を取り戻したことですね。

学生時代や結婚前は「やろう」と思ったらけっこうすぐに行動できていたんですけど、母親になってからブレーキがかかっていた面もあって。

だけど、チア部のメンバーは全員がポジティブ過ぎて、みんなと接していると「自分にもできる。やってみる」という気持ちが勝手に湧いてくるんです。もちろん、楽しいことばかりじゃないし辛いこともあるけど、メンバーや家族が私のことを応援してくれるのが本当に励みになるし、力になっています。

朝チアの活動も原動力の源になっています。朝の駅まで勝手に応援をしているけど、それは自分も応援されている。まさに「応援スパイラル」ですね。

心境の変化でもうひとつ大きかったのは、薬剤師の仕事を辞めたことですね。猛勉強して薬剤師にはなったけど、「これは本当にやりたかったことなのかな?」と悩むこともありました。

今の朝チアやパン講師の活動は充実感がすごいんです。毎日が楽しくてしょうがないし、「やりたいことをやれている人生」を送っている実感がある。今は人生が楽しくてしょうがないんです。パン作りも毎日したいくらい楽しいし、チア部の活動も同じくらい楽しい。もちろん、つらいこともありますけど、チア部に入る前よりはストレスフリーな生活を楽しんでいます。

子育てママを応援する「ママチア」をやってみたい!

——いのぱんが今後、やってみたい活動はありますか?

いのぱん:「アンパンマン」になりたいと思っています。アンパンマンって「困っている人はいないかなー」とずっと考えていて、困っている人を見つけたらすぐに手を差し伸べるじゃないですか。これに対し、私は挑戦する人を応援する「いのぱんマン」として活動していきます(笑)。

パン講師としては、お米のパンを食べてみんなに元気になってほしいという気持ちと、環境問題にも関心があるので、自然栽培の農家さんを応援しています。

——チア部のメンバーとして取り組みたいことは?

いのぱん:ズバリ、ママさんの応援です。私も3人の子育てをしているママなので、子育てに追われるママの気持ちが嫌というほどわかります。。特に食育を通して予防医療の大切さを伝えていきたいんです。「予防医療」というと堅苦しいので、パン作りなどで腸活など親しみやすいテーマから取り組んでいます。

結婚して子どもが生まれて、フルタイムで働きながら子育てをすると、自分の時間が作りにくくなってやりたいことができなくなってしまう状況が生まれてしまう。でも、それを言い訳にしてやりたいことができない自分が悔しくもある。

でも、朝チアの時間帯は子育て中のママさんたちにとって家で奮闘真っ只中なので、応援が届きづらい。どこかのタイミングでママさんと関わる「ママチア」をやってみたいですね。そのときはママだけでなく、子どもたちも一緒に!

いのぱんのインスタグラム
https://www.instagram.com/inopan2020/