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余裕を取り戻したのは「朝チア」と「和の文化」のおかげ 「私についてきて!」巻き込み力をつけるのが次の挑戦

2024年に活動15周年を迎えたAJO☆朝チア部。15周年の特別企画として、チア部で活動するメンバーひとりひとりのことを知ってもらうべく、個別インタビューを敢行。個性豊かなメンバーの人柄や価値観を語ってもらいました。

今回は2018年にチア部に加入した、なっつぅのインタビュー記事をお届け。仕事で思うような結果が出ず、余裕をなくしていたときに出会ったチア部。ライフワークとなっている「和の文化」追求とともに、なっつぅが挑戦していることとは。(インタビュー 木村公洋)


もっと頑張れる自分になりたくて…チア部入部

ーーチア部に入ったきっかけを教えてください。

なっつぅ:クミッチェルとお仕事の現場で一緒だったことが最初です。あるゴルフコンペで司会の仕事をしていたのがクミッチェル、プレーを終えたプロゴルファーの体のケアをしていたのが私で、2人とも同じ控え室だったんです。そのとき、チア部を教えてもらって興味を持って、見学に行ったんです。

私は18歳まで北海道で育って、大学進学を機に上京しました。それからずっと東京に住んでいるんですけど、せかせか・ギスギスした東京の雰囲気が苦手なんです。そんな東京で、疲れた顔で出勤している人たちに見返りを求めず、一生懸命応援しているチア部メンバーの姿を見て感動してしまったんです。

当時の私は仕事で思うような結果が出ず、結果を出している人たちに対して「いいなぁ」「羨ましいなぁ」と思っていました。でも、見返りを求めずに何かに打ち込めばもっとできることがあるんじゃないか、もっと頑張れる自分になれるかもしないと思ったんです。

私は大学時代、チアリーディング部だったのでダンスはできます。ちょうどチア部のオーディションがあることを知った私は早速応募して合格し、メンバーになりました。

ーーチア部に入ったときは整体師の仕事をしていたんですね。

なっつぅ:整体師になったのはチアリーディング部がきっかけなんです。私はベースというポジションでメンバーを支えたり飛ばしたりしていたので、ケガが多かったんです。

この経験がきっかけでトレーニングを学ぼうとダブルスクールでトレーナーの専門学校に通っていたんです。体を鍛えるのも大切だけど、体を休めるのも同じくらい大切なんだと知って、そこから整体の世界にのめり込んでいきました。この頃はスポーツクラブや整体院でアルバイトをしていました。IT系の企業に内定をもらっていたんですけど、それを蹴ってそのまま整体師として仕事を始めました。

余裕を持つために見つけたのが「和の文化と所作」

ーー整体師から転身して今は料亭で働いていますよね。どんな転機があったんですか?

なっつぅ:整体師は体のケアだけでなく、お客さんとのコミュニケーションも大切な仕事です。でも、私は接客があまり得意でなくて、いろいろ指摘を受けて悩んでしまったんです。人から言われた内容を勘違いしてとらえてしまったり、話が噛み合わなかったりで、コミュニケーションっていったい何だろうと。余裕がだんだんなくなってしまっていったんです。

もっと余裕がある人間になりたいなと思ったとき、目を向けたのが茶道や合気道といった「和の文化」でした。こうした習い事で着物を着る機会が増えるうちに「着物を着ると背筋は伸びるし、所作は美しく見えるし、精神的にも肉体的にも体が整っていく感覚を覚えたんです。もっと着物の研究をしたいと思い、2023年に着付けの先生に転身して、今は料亭で着物を着て料理を提供する仕事をしています。

和文化×朝チアで取り戻した余裕

ーーチア部に入ってから自身に変化はありましたか?

なっつぅ:やはり余裕が出てきましたね。整体師時代はお客さんの指名件数がスタッフ同士でわかるようになっていて、バチバチとした競争の雰囲気も出ていて、嫌だなと思っていました。でも、応援の精神を持つようになってから、「敵」も応援できるようになりました。それが結果的に余裕につながって、広い視点も持てるようになりましたね。

小さなことですけど、自分から頭を下げて挨拶ができるようにもなりました。昔は挨拶をしても返してくれない人には、自分からは挨拶しない変なプライドがありました。

武道の所作には心と体を整える効果があります。私にとっては朝チアも同じような効果があると思っていて、武道×朝チアの関係性を探っています(笑)。

ーーなっつぅは静岡でも朝チアをしていますよね。

なっつぅ:熱海や三島、沼津や磐田など7か所でやりました。このうち磐田では市長の公認をもらって磐田駅の構内で朝チアをやらせていただいています。

クミッチェルが東京で参加したイベントに磐田市の市長が来ていて、私のことを話してくれたんです。その後、市長に表敬訪問をして朝チアの許可を頂くことができたんです。

静岡で朝チアをやると、観光客の外国人が話しかけてくれたり、街の人が優しく声をかけてくれたりして、東京とはまた違った雰囲気を感じることができます。基本的には朝チアウエルカムな人が多くてありがたいです。

新しい私へ「人を巻き込む」にチャレンジ

ーー今後の展望を教えてください。

なっつぅ:40代になっても朝チアができるように身体作りをしていきたいです。私は24時間「和」のことを考えているので、例えば日本文化×茶道×朝チアの掛け合わせで何か取り組んでみたい思いは常に持っています。和装のチア衣装を作ってみたいという願望もあります(笑)。

チア部の静岡支部の拡大にも努めたいです。もしやりたい人がいれば一緒にやっていきたいです。実は私はこれまでの人生でリーダーの役割をした経験があまりないんです。「私についてきて!」のタイプではないんですけど、誰かと一緒に活動する方が応援文化は広まっていくので、人を巻き込むことにチャレンジをしていきたいです。

チア部に入るまでは応援が苦手でした。でも、今は息を吐くように応援ができるようになったし、嫌なことがあっても応援すれば忘れられるし、応援に夢中になっている自分が大好きなんです。

自分を変えてくれたチア部にこれからも全力で恩返しをしていきます。