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月の沙漠

抱えきれないモヤモヤした気持ちがあったので、無計画ながら海を見に行くことにした。
横須賀と迷ったが、何となくテレビで特集されていた御宿が頭から離れなかったので多少時間がかかってもよいので鈍行に揺られることにした。

天気は快晴で大変暑く、まだ5月なのに夏を感じさせられる。観光客はそれほど多くなく、サーファーが波に乗っている様を横目に海岸を散策した。
砂浜はさらさらとしており、見た目も綺麗なベージュ色だった。柔らかい砂を踏みしめる感覚も心地良い。

海岸を散策後はロペス・メキシコ大統領来訪記念碑へ向かった。月の砂漠記念公園からそれほど遠くはないはず―だったが、暑さか自分の体力が無さすぎなのか太り過ぎているのか分からないが、すぐそこに記念碑が佇んでいるのが見えているはずなのに一向に辿り着く気配がない。
それでも、海岸横の歩道には加藤まさを氏の作品の一部が刻まれたプレートが等間隔で設置されていたり、漁港があったりと飽きることは無かった。
途中、薄暗いトンネルを抜け中々辛い坂を登りきったところに記念碑はあった。
17mあるらしく、その大きさに圧倒される。
記念碑の先には像と、海を一望出来る場所があった。観光客は他におらず、静かに海を眺めることが出来た。

(何故かロペスをロドリゴと勘違いしており、マップ検索しても全然出てこないやんけ、というアホ丸出しなことをしていた)

月の沙漠記念館にも行って来た。
展示はこぢんまりとしているが、こちらも観光客は自分1人だけだったのでゆったりと観ることが出来た。印象に残ったのは、加藤まさを氏が描いた月の沙漠の油絵だった。夜更けの空のグラデーションが美しく、立ち止まってしばらく見とれていた。
理屈ではなく、自分の心にすっと入ってくるような感覚がしたと思う。

なんとなく行きたいが遠いし…無計画だし…と尻込みしていたが、思い切って行って良かったと思う。
ただし、体力の無さと太り過ぎでスムーズに動けなかった(その上、時間と資金が勿体ないからといってろくに食事も摂らなかった)のが悔しかったので、今後の為にも生活を正さなければならんのです…


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