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『ほどかれた糸のその先に』とおやゆびひめ

導入

初めましての方は初めまして、知ってる方はこんにちは。

注意ですが、この記事にはプロセカのイベントストーリー『ほどかれた糸のその先に』のネタバレや過去の雫バナーについて言及することがあります。

以上のことを踏まえて読んでいただけると幸いです。








イベント「ほどかれた糸のその先に」お疲れさまでした。今回のイベントは日野森雫さんの三回目のバナーにして「Cheerful*Days」(以下チアデ)がユニットストーリー以来の登場して、「日暮アリサ」という声と立絵がついた状態で実装されました。

それとモモジャンの箱イベで雫さんのバナーイベントは毎回童話モチーフにしており、過去2回のイベントではそれぞれ「みにくいアヒルの子」「シンデレラ」がモチーフになっていたりとそれぞれでオマージュしたように工夫を凝らされていてどっちも素敵な仕上がりになっています。
その中で今回のイベントでモチーフになったのがアンデルセンの「おやゆびひめ」です。

おやゆびひめの大まかな話については調べていただければ大体同じものが出るのでそれを見ていただきたいんですけど今回のイベントの昇格後のカードではそれぞれ役割が与えられています。

その前におやゆびひめがどういう話なのかだけ再確認します。

童話「おやゆびひめ」について

大まかな内容を自分で書くか悩んだのですが今回参考にさせていただいたサイトにあらすじも乗っているのでそちらの方を先に提示させていただきます。大体どのサイトもこんな感じの内容になってるはず。

【親指姫】アンデルセン童話・親指姫のあらすじ内容・結末から教訓、原作についても解説!おすすめ絵本も紹介 | 絵本スペース (ehon.space)

こちらのサイトになっております。見やすいし、大事な所には下線引いてくれているので内容がいまいちぱっとしている方は是非。

それで次に大事になるのがおやゆびひめの登場人物になります。以下は上記のサイトから引用させていただきます。

親指姫:花から生まれた親指サイズの小さな女の子。さまざまな動物との出会いと別れに翻弄されながらも、自分の生きる場所を探し求める主人公。
ヒキガエル:親指姫を連れ去り、自分の息子のお嫁さんにしようとする。
コガネムシ:かわいい親指姫を気に入って連れ去るが、周囲の声に影響されて親指姫を置き去りにしてしまう。
野ネズミのおばさん:寒さに凍えていた親指姫をあたたかく迎え、自宅に住まわせてくれた。
モグラ:野ネズミのおばさんの家の隣人で、太陽嫌いのお金持ち。
ツバメ:モグラの家の近くで死にそうになっていたが、親指姫の看病で助かる。モグラと結婚させられそうな親指姫を南の国へと連れ出す。
王さま:花の妖精たちが暮らす国の王さまで、親指姫と同じ背丈の小さな妖精。親指姫を好きになり、プロポーズ

https://ehon.space/?p=30651より

という事で、童話における「おやゆびひめ」は様々な動物に流されながらも自分の生きる場所を探し、最終的には自分の決断で新たな地へと飛び出して運命の出会いをする話になっています。

今回のイベントの「おやゆびひめ」

大まかなイベントの内容

色々省いてるので振り返り程度に…

そして今回のイベント『ほどかれた糸のその先に』では、

といったあらすじで、その前の雫バナー『Cast Spell on You』で自分の表現したいもの、アイドル像といったものモモジャンの衣装作りの企画を通して確立させて今までは割と受動的だった雫さんから能動的になった面が大きく取り上げられています。

それがあっての今回のイベントなので雫さんはチアデと共演すると聞いて自分はもう大丈夫なし、むしろチャンスだと言って出演依頼を承諾し、収録前の打ち合わせなどもありなごら本番を迎え、モモジャンが出演する番組のコーナーが先輩アイドルが新しいアイドルに対してディープな内容まで突っ込んでくる事を売りにしてくる為、最初からチアデのメンバーは雫さんに皮肉を飛ばしたりとする中で愛莉ちゃん、遥ちゃんのフォローがありつつも上手くかわしながら、飛んできた

イベント『ほどかれた糸のその先に』6話

「っていうか、どっちの雫がホントの雫なの?」

今のチアデのリーダーでユニットストーリーで愛莉ちゃんが劇場にカチコミに行った時に居たメンバーの1人でもあった「日暮アリサ」に対して雫さんは、

「でも、Cheerful*Daysの私も、MORE MORE JUMP!の私も、私自身――私の一部なの」
「だから私がファンのみんなを想う気持ちは本物で、嘘偽りはなかった。……それだけは、いつか伝えたいと思っていたから」

と返し、『Cheerful*Daysの日野森雫』も『ありのままの私』もどちらも自分である事を明かし、収録は終わり。終わった後、アリサがモモジャンに挨拶しに来て昔とは変わった雫に「――せいぜい頑張って」とだけ言って現場を去り、雫ただ一人だけはアリサの最後に放った言葉の真意を知ってるという形で今回のイベントは終わりました。

イベントとおやゆびひめとの関係性

今回のイベントストーリ―は今までの雫バナーとは違って、イベント内で衣装のモチーフになった「おやゆびひめ」という童話については言及されてませんでした(今までの2つは本編で多少言及されていた)
まあそれでも今回のイベントの構造がそもそもおやゆびひめとの類似点がいくつかあるのでほぼ確定として今回のイベントのカードと話の内容から考えるそれぞれの配役について個人的な解釈とか踏まえて書いていけたらなって。そう、これはつまり自己満




カードから考えるおけるおやゆびひめの配役

先程のサイトを参考にさせていただいております。

日野森雫

【不甲斐ない私からの卒業】★4 日野森雫

雫さんの配役はおやゆびひめに当たります。カードが明らかにそうだからと言ったらそれまでだけど…。
それと先に書いておくとそのおやゆびひめを連れ出したツバメの役は雫以外のモモジャン全員が該当する。
みんな服装が似ているのが主に根拠として挙げられるけど。理由としてはモモジャンはアイドルをやってファンのみんなに希望を届けることを目標としているからで、それは雫視点から見たメインストーリーは特に希望を届けるという点でモモジャンの3人に新しい場所に連れ出されたと言えるから。それと日野森雫は他のメンバーよりみんなの事を気遣ったり何ができるのかを考える描写が多く出されている事があるので一応それも要因の一つ。

桃井愛莉

【無理はしないで】★4 桃井愛莉

桃井愛莉の配役はツバメ花の咲きほこる国そのもの。
カードの中で言えば他2人のツバメの衣装には無いスカート裏に花が咲き誇っているからで、これの解釈としては童話おやゆびひめでは最終的に南の国(≒花の咲きほこる国)に行く事になりその先で花の精の国の王子と出会い結婚に至るわけですが、それと雫さんの最終的な目標として希望を届けるだけでなく憧れのアイドルに近づけるようにするというのがあり、その雫さんの憧れのアイドルに当たるのが誰でもない桃井愛莉であるのが該当理由です(ここらへんの関係性についてはこのカードのサイドストーリー後編でも言及されている)

花里みのり

【もぐもぐTime!】★4花里みのり

花里みのりの配役はツバメ。カードの中にある花はおそらくモクレンで花言葉は「自然への愛」今回のイベントでも言われていたけどみのりちゃんは雫さんにとって初めて素の自分を好きって言ってくれた人に当たる(イベント『Color of Myself』7話)
水滴に反射する花が鮮明であったり、虫穴が開いた葉(=人の手が加えられていない物)から覗く目であったり、そういった所は花里みのりっていう業界をあまり知らない子っていう意味でも本人の性格的な意味でも真に純粋な子だからこそ、雫さんにとって今の自分を肯定するきっかけになれたんだろうなって。

桐谷遥

【帰ってきたこの場所】★3 桐谷遥

桐谷遥の配役はツバメとカードに写りこんでいるようにヒキガエル。ツバメなのは上に書いているので省略。ヒキガエルについてはこれはおやゆびひめにおける童話的な意味のヒキガエルが関係しており、

子宝の象徴であるヒキガエルは、子供を産むべきという固定観念や常識。

https://ehon.space/?p=30651

と先ほどからあげているサイトに書かれているように桐谷遥のカードにヒキガエルが書かれている理由には彼女が長く芸能界にいたから身についてしまった固定観念や常識の部分があげられる。今回のイベントでも収録する前の日の打ち合わせで質問する内容が事前に決められている事を初めて知って驚くみのりちゃんに「もう慣れちゃったから当然みたいに思っていたけど、最初はみのりみたいにびっくりしたよね」と言っていた所や収録中、バラエティ経験豊富な愛莉と一緒に雫のフォローに回っていたのも要因の一つとしてあげられる。

モモジャンMEIKO

【もっともっと支えるために】★2 MEIKO

MEIKOの配役は野ネズミのおばさん。これに関しては今回のイベントにおいてのバーチャルシンガー全体で言える事だけど、雫さん含めモモジャンをセカイで温かく迎える存在が普段のモモジャンのバーチャルシンガーだけどこのカードのサイドストーリーではモモジャンがこれからおそらくテレビ露出が増えていくのにあたって自分たちがアイドルはしているけどテレビ関係の事は何もしてこなかったよね、と気付く場面がある。童話の中で野ネズミのおばさんはお金持ちで立派なコートを着ているモグラを紹介するという所で、温かくて優しいけど外の世界を知らない故の価値観の偏りというのが見える。今回のバーチャルシンガーもそういう描写が明確に提示された点を根拠としてあげる。

ただしかし、そのカードのエピソードではバーチャルシンガー達はモモジャンの事を更に支えていこうとテレビ経験をつけようと奔走する姿が見えます。

いや、ここなんですよね。

本来童話においてネズミを紹介された後の野ネズミのおばさんの姿は描かれません。でもバーチャルシンガーは今回のモモジャン(おやゆびひめとツバメ)に影響されて支えてあげたいと思って動いた、っていう事実。
これこれこれこれ
モグラの結婚式に逃げ出したと聞いてびっくりする野ネズミが南の国に飛んでいくツバメとその上に乗るおやゆびひめを最後に見て、考え方を変えて地上に出てみる。みたいな本来は描かれていないアナザーストーリー的なのを意図して書かれていたら素敵だなって。






終わり

2年半近くメンバーについて言及がなかった所から今回のイベントでここまで言及されてこういう収まり方をするの普通に話としても面白いし、雫さんのバナーって毎回童話を絡めてくるから色々考えの余地があってイベラン中楽しかったなって。

本来、こういうnoteってモモジャンのこれからについて考えたり考察するのかもしれないけど、すごいくらいに何も考えられていないんですよね。すごいわ。


これからのMORE MORE JUMP!さんのご活躍をお祈りしております。では皆さんも良き、モモジャンの推しライフを。

追記があれば何か書きます。

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