狩猟免許(罠)をとっても続かなかつた理由

最近、熊の出没によりハンターに対する世間の注目が高まっている。
私自身、狩猟免許「罠」を取得したものの全く続けられなかった。
警察も猟友会も「狩猟免許」のなかでも(罠)をとることに対し比較的寛容であり、多くの人が取得しつつあるが、実際に捕獲まで至らずで3年の期間が過ぎれば更新せず狩猟免許を失効してしまう人がほとんどだろう。
今回は狩猟免許罠をとっても続かない理由をお話ししたい。

失効してしまう原因
① 猟期の手続きと費用のめんどくささ
②罠の見回りのめんどくささ
③意外と捕れない動物
④費用とコストに見合わない
⑤地元とのトラブル

① 猟期の手続きと費用のめんどくささ
狩猟が行える期間は決まっており11月15日~2月15日までである。
※地域による。有害駆除隊員出ない限り、それ以外の期間で狩猟は行えないそのため、狩猟を行うためには限られた期間のみしか行うことが出来ない。
狩猟を実際に行うためには
「狩猟税 罠8200円」「登録手数料」
「申請書類&証明写真」
「ハンター保険加入書類」
「狩猟免状」
を自分が狩猟する都道府県ごとに提出しなくてはならない。
4カ月狩猟をするために約1万5000円(個人差アリ)かかる。

②罠の見回り
罠で動物を捕獲する場合は、「ネームプレート」をつけなくてはいけない。
名前、電話番号、住所、登録番号、登録年度を書き込んだ「罠標識」というものを罠をかけた場所に提示する必要がある。
罠の見回りは原則、毎日行わなくてはならない
これがとても負担になる。獲物が公道に飛び出してはならないため道沿いに罠を仕掛けることは出来ない。また、都市部にすむハンターにとって見回りに向かう時間を作ることは出来ないのが現状。

③意外と捕れない動物
動物がかかるまで早ければ3日でかかるが、遅ければ1カ月2カ月は余裕でかかる。罠の種類やかける場所にもよるが、そんな簡単には捕れない。
(イノシシは特に)初心者なら初めての猟期は捕れないものと覚悟した方がいい。

④費用とコストに見合わない
ぶっちゃけ言うと肉は買った方が安いし旨い。
めんどくさい手続き、バカ高い費用を自治体に収め、
ガソリン代かけているかもわからない動物を見るために山に入る。
動物がかかっていたら危険を冒して仕留め、
ダニだらけになりながら運び、車は血だらけになる。
そして気づいたら半日が終わっている。

⑤地元とのトラブル
山には所有者が存在している。
狩猟を行う場合は事前に、土地の所有者に確認をとらなくてはいけない。
もし事前に確認をとらなければ警察沙汰になる。
また、自分がかけた罠が何者かにより外されたケースをよく聞く。

メディアの影響により狩猟に興味を持つものが増えたが、実際狩猟を続けることは難しいと感じる
現職猟師の方にSNS「X」にてご意見を窺ってみたので参考にして頂きたい。

現職猟師さんから出たご意見


https://x.com/r_kikyoya/status/1724996238695858674?s=20


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