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ちょっと変わった算数教室
私は少人数制の算数教室をしています。
その中で私の仕事の半分は子どもを観察することだと思っています。
子どもはそれぞれに得意不得意、好き嫌い、その時の気持ちを混ぜた「今」を持って教室にやってきます。
うまく気持ちを盛り上げてやる気にさせる先生もいれば、
そういうことは気にせずに結果に対して対応する先生もいるでしょう。
私はその子の今に向き合えるちょっと考える必要がある問題(候補)を用意する、という方法をとっています。
なので毎週の様子+入室からスタートまでの様子やコミュニケーションがとても重要。
そしてそのあれ?と思う事が続く時は、本人に聞いたり、親御さんに心当たりを聞くこともあります。なので少人数じゃないと難しい。
なんでそんな事をしているのかな、と自分なりに考えて見ると、
それは算数の解く力を伸ばすことだけがゴールではないからなんだなと思う。小学校の今だけではなく、中学以降にもつながる自ら考え取り組む力を育てたいんだと思います。
だから自分の状態に合わせてどんな問題を選ぶか、困った時どうするか、根気がいる状況の時どうするか、自分にとって分かりやすい環境はどう作るか、色んな事を時間をかけて自分で選択し、その結果を自分で受け止めるという環境を大切にしています。
もう一つの仕事は、「考え抜く」という経験も提供すること。
かけ算・割り算・分数といったテーマが明記されていない文章題を、何を使ってどう解くのか、全て自分で考えてもらいます。
何ヶ月か続けていくうちに子どもたちの決断する力、読解力、考える力、算数の知識を使う力は驚くほど伸びていきます。
それを見ていると、ああ子どもたちは普段こういう事をやっていないんだな〜と感じます。
学校の算数の授業が単元の学習の日と、テーマが明記されていない問題を自分で選んでひたすら考える日の両方があるようになれば良いのになと思う今日このごろです。
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