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人間ドッグからのお便り


 35歳以降に、健康診断から人間ドッグへ検査内容のグレードが上がったことで、ある項目の数値が非情な結果として出た。


 視神経乳頭陥凹 D2 要精密検査


 字面のインパクトの強さ。ただ事ではない雰囲気。健康診断では判明しない検査項目。眼に何かしらのよくない事情がありそうだ。


 だが、そんな結果を見ても焦りはなかった。原因も分かっているからだ。


 詳細は長くなるのでかいつまんで言うと、十数年前の交通事故が原因だ。その影響で右目の視神経の大部分を失ってしまったのである。


 文字だとイメージが湧きづらいかもしれないが、カメラのフラッシュを始終たかれているような印象。要するに見えづらい。


 今となっては、十数年付き合っているケガのため慣れている。人間ドッグの結果も素直に受け入れてきた。ただ、今回の人間ドッグで現れた次の一文が自分を不安にさせた。


 「疾患名の横にアドバイスが書かれていて、眼底検査で軽度の緑内障が疑われますので眼科医の診察が必要です」


 緑内障。。。聞いたことはあるが、身近ではなかった病名だ。字面の強さに怖くなって調べてみると、自覚症状がないまま悪化していくと書いている。年を重ねると緩やかに視野が狭くなっていくようである。


 さすがに、知らず知らずのうちに眼に影響が出るのは避けたい。せめて自覚症状がほしい。そのためには精密検査を受けて、結果として確かめたい。


 そこで先日、近所でも評判のいい眼科へ。視力、視野、眼圧など緑内障に関わる検査を受けてきた。しかし、残念なことに。



 その場では緑内障なのか分からなかった。



 緑内障というのは先に述べたように徐々に低下していく症状であるということ。つまり、今日がスタートラインに立ったばかりなのである。


 五年後、十年後、今日の結果と比較してようやく立ち位置が分かるのである。人間ドッグの結果だと簡単すぎて参考にならないらしい。



 やはり、思い立ったら吉日だった。



 精密検査を早めに受けてストックしておくべきであった。今後は、このことを踏まえてやせ我慢せず、診察してもらおうと思った。健康第一。


 と思ったら、先日バーベキューでやけどを負ってしまった。その話題はまたの機会に。

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