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エッセイ

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経験談や備忘録、何気ないつぶやきをまとめてます。
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酒vsタバコ論争

酒とタバコ、やめるとしたらどっち? 喫煙所で、こういった会話を何度か耳にしたことがある。 酒が飲めない私には選択の余地がない問答だが、このやりとりで思い浮ぶ私事について今日は書いていこうと思う。 結婚前に妻の実家に挨拶に行った時の話である。 いわゆる「娘さんを僕にください」というやつだ。 妻の実家は東北の山と畑に囲まれた山間地域にあった。 ガチガチになった私を、義父・義母・義兄は笑顔で出迎えてくれた。 自己紹介もそこそこに、テーブルには沢山の料理が並び、昼から始

マグロ団 ① 〜入団〜

Uターンで田舎に戻ったサラリーマンが、転職先の突然の辞令で海外出張の嵐に巻き込まれていく… これは実話である。 第一話 辞令「お先に失礼します」 2003年12月25日夜、私は今年最後の仕事を終え、タイムカードを押した。 ここは大手製造メーカーの構内にあるプレハブ。 このメーカーに人材を派遣する会社 ー それが私の転職先だ。 工場の敷地内にあるプレハブを事務所として借りている。 毎朝タイムカードを押した従業員は、工場内の派遣先(各部署)に散っていく。 私は、息子

マグロ団 ② 〜出撃〜

Uターンで田舎に戻ったサラリーマンが、転職先の突然の辞令で海外出張の嵐に巻き込まれていく… これは実話である。 << マグロ団 ① 〜入団〜 の続き 第四話 未来道具突然の辞令で海外なんて… 騙し打ちにあった感が否めない。 数ヶ月ならまだしも、後付けで年単位、しかも終わりが未定。 しかし、不可抗力ではあるが走り出した船に乗ってしまった。 その船を漕いで行け♪とTOKIOの人たちも言っている。 とりあえず明日の仕事をこなさなければならない。 ホテルで鬱々と眠りにつ

マグロ団 ③ 〜伝説〜

Uターンで田舎に戻ったサラリーマンが、転職先の突然の辞令で海外出張の嵐に巻き込まれていく… これは実話である。 <<マグロ団 ② 〜出撃〜 の続き 第七話 深圳最後の日Y君には深圳に彼女がいるらしい。 何度もここに来ているのだから不思議ではない。 この仕事は公私問わず「出会い」は多いと感じる。 Y君は今回の仕事で同じグループになった青年だ。 フリーランスで歳の割にしっかりしている。 夕食を共にすることも多く、仕事以外の話もした。 「親は反対してるけど結婚を考え