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冬のオークランド

本当に雨が多い。
日本の梅雨のように雨がしとしと一日中降っているとかならあきらめがつくのだが、1時間おきくらいに、晴れ→土砂降り→晴れ→小雨→晴れ→晴れてるけど小雨というように降ったり晴れたりが続くのである。

また雨が降り出す前に、と子供を連れて晴れているうちに家を出ても買い物してお店を出てきたら雨、なんてことはざら。
しかもしとしと、というよりはざーーーーーっと降ることも多くびしょ濡れになる。

わが家はガレージらしきものがあるのだが、ガレージとしては使っておらず(前のオーナーはガレージとして設計したものの、結局ガレージにはしなかったらしい)車二台分停められる大きな子供の遊ぶ普通の部屋になっている。

それゆえ車は2台とも外に停めないといけないのだが、ひどい雨のさなかに小さな子供をチャイルドシートに座らせて、シートベルトを締める、という作業をすると結構濡れる。そんな時に限って子供たちはわざとか?というくらいのろのろ席に座ったり、なかなか席にすら座らなかったりするのである。

冬のオークランドは気が滅入る、というよりはあきれてしまう。何この天気?と。
寒くてどんより暗くて、雨も降るとなると、いよいよ気も滅入るけど、ちょいちょいめちゃくちゃ晴れるのである。日なたにいたら暑いくらい。

オークランドの冬は、一日の中に四季があるとよく言うのだが、本当に、寒いと思ったら、暑なって、そうしているうちに涼しくなって、また寒くなるといった具合である。
とにかく傘が手放せない(Kiwiたちはあまりささないけども)のといつ雨が降るか油断できないので、なんとなく気が張る。

それでもいいことはあって、これだけ天気がコロコロ変わるので、虹が本当によく出る。初めてこちらで虹を見た日、家族で感動してずっと空を眺め、私なんて写真をとりまくったのに、周りの人は誰も空も見ず、あ、虹だ、とも言わず普通に通学していたのが印象的だった。
2年たった今も、相変わらず子供たちと私は虹を見たらテンションも上がるし、写真も撮る。結構な確率でダブルレインボーも出るのでそうなると大興奮。
しかし、周りの人は誰も虹なんて見ない、あんなにきれいなのに。
慣れてしまうと、ありがたみってなくなるのだろうけど、あと10年くらい私は虹を見たらうれしくなるし、ありがたいと思うけどね!


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