愛しのセントエルモ

【これまでのあらすじ】
お友達から紹介された方とお付き合いを初めて約一ヶ月ほど経ったが、極一部の人にしかこの事を教えていないのでここで本音を吐き出す

〜ここから本題〜

灯台のような人だなあ、と思った。

明るい人を表す単語はそれなりにたくさんあるけれど、この言葉が一番しっくり来る気がする。

太陽……はなんか違う。
そこまで強制的な光じゃない。どこにいても眩しいだとか存在感があるだとか、そういうわけではない。

話していると、その真っ直ぐな明るさの中に時々微かな揺らぎが見える。その揺らぎは焦っているようにも見えるし、他の感情が混ざっているのかもしれない。
自分が勝手にそう思ってるだけだからただの勘違いかもしれないけれど、欠点が見当たらないあの人にどことなく人間味を感じて安心する……そしてなにより、可愛らしいと思う。

しかし、蝋燭や焚き火のような揺らぎとも違う。
吹けば消えるような弱い光ではない。明るさを伝播させるという点でいうなら、炎のような人でもあるかもしれないけれど。

とにかく真っ直ぐ、本当に一直線な光だ。

この先どうなるかはまだ分からない。
それでも今は、一緒にいたいと思えている。

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