見出し画像

「コロナウイルスにITで立ち向かう」感想 ~会津大学筋肉増強課~

始めに

会津大学で行われたリモートハッカソン「コロナウイルスにITで立ち向かう」の全プログラムが終了致しました。皆様お疲れさまでした。

主催者の程教授や審査員の方々もありがとうございました。

アイディアソンが終了したあとから感想をまとめたいなと考えていまして、発表が終わったこのタイミングでまとめていこうと思います。



会津大学筋肉増強課について

会津大学筋肉増強課

私たち「会津大学筋肉増強課」は特にそういう組織がある訳でもなく、単なる1チームの名前として付けられています。

このチームは2年前会津大学で行われた「健康づくりハッカソン」で友人が決めたチーム名でした。(その時のブログ

由来としては筋トレに関するコンテンツを開発したこと、チーム全員がなんらかの運動をしていることが決め手でした。

そのときのメンバー一人が卒業し新しく友人を誘って今回も同様に「会津大学筋肉増強課」として出場しました。

今回の開発に当たり、自分では実現できないもしくは手が回らない機能を依頼しました。少し無理矢理に誘ったところもありましたが、快く引き受けてくれました。また、楽しかったと言って頂けたことが幸いです。

個人的には最優秀賞を取ることでチームメンバーに労うことが出来たのが嬉しかったです。



Kawaii Jyukuについて

ロゴ

このコンテンツ案は実は半年前ぐらいからありました。

考えたきっかけとしては、実家から部活の発表が出来たらいいなという程度でした。

ただ、今回のハッカソンまで作ろうとはしませんでした。

原因としては活用予定があまりないことでした。それぐらいでしたら特に手の込んだものを作ったりはしません。

ですが、今回コロナウイルスが流行ったことに加え新入生向け勉強会がリモートになる予定とのことで1カ月は最低でも使用すると思い制作を決行しました。



既存のアプリを選択しなかった理由

発表中にも出ましたが今では様々なVRコンテンツが出ております。

例えば「cluster」、「VRChat」、「FaceRig」などがあります。

これらを使用しなかった理由についてお話します。

「cluster」についてですが、オンラインで発表を行う場合はとても便利なコンテンツです。誰でも簡単にスライドを持ち込んでVR空間で発表を行うことが出来ます。

しかし、このコンテンツを選択しなかった理由としては「cluster」同士での発表でしか使用が難しいところでした。部活の勉強会がDiscordを使用するということで、clusterを使用して画面共有するには不向きと判断致しました。

「VRChat」についてですが、VRChatを使用して画面共有や配信を行っているものを見たことがありましたがこれも見送りました。VRChatではシェーダーや「UDON」というシステムで様々なシステムを作ることが出来ますが、開発スピードや運営の点で難しいと判断しました。

「FaceRig」についてですが、こちらはゲーム配信は雑談をする程度であればとても簡単で便利なアプリです。ですが、プレゼンテーションを行う場合は動きが小さすぎると感じました。

さらに言及しますとオーバレイアプリとして「Vaniimenu」というものがありました。これを使用すれば、簡単にPC画面の表示やマウス操作が行えます。

しかし、少し使ってみて操作性の面と視聴者に見えない点で見送りました。普通にVRコンテンツで遊ぶのであれば恐ろしく便利なアプリだと思います。


沢山理由を述べてきましたが、一番の理由は「自分で自分用のVTuberソフトを作りたい」ということでした。そうすれば後々自分で好き勝手改良することが可能だと考えました。



頑張ったこと

画像3


Kawaii Jyukuを開発するにあたり気を付けたことは演者と視聴者のUXです。

UXを上げるために考えたことは「見せるUI」と「見せないUI」を分けることでした。


画像4

「見せるUI」は視聴者側から見て興味を持ってもらうためのものです。見せるUIは可能な限りアニメーションして、アバターがかっこよくシステムを操作している場面を演出します。

上の画像は手を広げてシステムUIを開いた瞬間になります。このような動作をすることで視聴者の気を引き、さらにアニメーションをすることで心地よさかっこよさを演出します。



画像5

「見せないUI」は逆に演者が不自由なくアバターやシステムを操作するためのものです。

視聴者側からは見えませんが、演者側ではコントローラーを表示しております。上の画像では手のひらを前に向けながら手を近づけた際のUIです。

視聴者側からはこの「Menu」というテキストは見えないようにしています。しかし、演者側で表示することで自然な動作が行えます。


画像6

同様にオブジェクトを近づけた際にもテキストの表示を行っています。こうすることで、今何に触れてオブジェクトを掴もうとしているか簡単にわかります。


この2つを意識した理由について解説致します。

「見せるUI」は正直見せる必要はないものでもあります。ですが、このUIを見せなかった場合ただアバターが手を右往左往して何かしているだけになり、キャラクターという演出が下がると感じました。

私はそのような場面を見せてしまうとキャラクターではなく中の人間が何かしらの操作をしていると想像されると考えています。

「見せないUI」は演者が違和感なく操作するために導入しました。過去にいくつかのVRコンテンツを制作した経験から、操作を手助けする情報を提供しないと操作がもたつきます。

操作がもたつくと「見せるUI」同様、キャラクターの演出が落ちますし何より発表が上手く進行しない問題が発生する可能性があります。


これらを意識してかっこよくアバターが動くことを演出しました。ただ、まだまだ改善の余地があると感じています。



ハッカソンの感想

主に他のチームのアイディアや発表を見ての感想になります。

他のチームのnoteを見て感じたことは「やべぇ」の一言に限ります。正直私自身あまり技術力があるとは感じていないのでその差を体感しました。

そして一番感じたこととして他のチームと比較して自分は不真面目だと思いました。

自分のnoteや発表では1度も「三密」、「コロナ」という単語が出てきません。どちらかというと自分の作りたいものと作ったものの説明だけとなっております。

逆に他のチームでは問題提起から始まり、データに基づいた発想、問題解決のアプローチが丁寧にまとめられておりました。私も見習います。

ただ、私の悪い癖かもしれませんが「ハッカソンを楽しむ」「ハッカソンで遊ぶ」が達成できたのでその点は良かったです。


アイディアソンの投稿で述べましたが、モチベーション向上も兼ねてハッカソンに参加しました。ここ最近落ち込み気味だったのですが学習意欲が湧きました。また、ハッカソンがあったからこそ開発を頑張れたと思います。



最優秀賞を頂いて

「Kwaii Jyuku」が最優秀賞を頂きました。正直、私たちチーム全員驚いております。

発表の際は他のチームの技術と完成度に感服し、ずっとチームにどう謝ろうかと考えておりました。

なぜ賞を取れたんだろうと後に少し考えました。

このハッカソンに出場する前は自分が作ろうとしているものがハッカソンに向いているか悩んでおりました。その際ハッカソンの募集要項を見て自分が作るものがテーマに即しているか考え、ちゃんと問題解決が出来ると確信して参加を申し込みました。

そのテーマに沿っていたことが決めてだったかもしれないと思っております。



最後に

感想を簡単に書こうと思いましたが、思いのほかとても長くなってしまいました。

今回のハッカソンで今の自分に勢いを取り戻しましたし、なによりチーム一丸となって楽しめたのが何より嬉しいです。

これから「Kawaii Jyuku」を使用して、学んだことや作ったコンテンツなどを発表できるよう努めていきます。

また、使用した技術などについては自分のブログにてまとめて行く予定です。(http://shitakami.hatenablog.com/


p.s.

質問でもありました「会津大学VRキャンパス」なのですが、実は部活でvket4に出展してましてそこでフォトグラメトリでAiCTのカフェスペースをVR空間に持ち込んでました。これから何かしらの動きがあるかもしれません。

https://www.v-market.work/v4/catalog/circle/503

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?